読む日々

テーマばらばらの読書日記

絵本2冊

2010-09-13 | 絵本
息子が借りた2冊
「バーバパパのしまづくり」アネット=チゾン/タラス=テイラー さく やましたはるお やく

有名だけどそういえば読んだことがなく、でも有名だからいまさら手が出なかったバーバパパ。息子は興味を持ったようです。

日本で流行り始めた頃、私はもう高学年だったような・・妹がよく本で見てたな、って記憶があります。なので、私は予備知識ゼロで読みました。人間も出てくるのね、とへんなところで驚き。

これは、小さい島に生えた島から落っこちそうな木に住むフクロウを救うため、別な島を作るお話。息子は「フクロウが助かってよかったよね」

「あおバスくん」 さく ジェームス・クリュス え リーズル・シュティッヒ やく はたさわ ゆうこ

名前から行くとドイツの絵本?意思のあるバス「あおバスくん」の前にきかん坊の犬が飛び出ててんやわんやのお話。訳のテンポがよくって、詩を読んでるみたいで、声に出して読むととっても楽しかったです。1年生位の読み聞かせにかなりオススメです

どちらも満足度80

わたしたちが孤児だったころ

2010-09-09 | 
カズオ・イシグロ「わたしたちが孤児だったころ」訳 入江真佐子

前に「わたしを離さないで」を読み、あまりの意外な展開にすっかりはまった経験があったので、図書館で見つけてすぐさま手にとりました

こちらの本の方が先に書かれてました

確かに「わたしを・・」の方が、背景やストーリーが深かったような・・。
でもおもしろかったです

1900年代初頭、上海の租界で暮らしていたクリストファーは相次いで両親を失踪という形で失い、イギリスの伯母のもとで育ちます。
探偵を志し、見事名声を手に入れて、日中戦争まっただ中の上海へ両親失踪の謎を説きに渡ります

当時のロンドンの社交界や、アヘンが中国にはびこった背景や、隣に住むアキラを通してその当時の日本人についても描かれていました

最後、両親失踪の謎が解き明かされますが、その実態は「うーーーーん」って感じ。
でも、生きていて心を病んでしまった母親との再会場面では、思わず涙ぐんでしまいました。

ストーリーも背景もまったく違うけど、昔みた 柳葉敏郎と南果歩が主演の「蛍」って言葉がついた題名の映画を思い出しました。なんでだろ?

とりあえず、満足度75位かな。

絵本

2010-09-09 | 絵本
松谷みよ子/文 片山健/絵「したきりすずめ」

懐かしい~と思い、借りちゃいました。結構内容はうろ覚えだったことに気づきました。
もちろん松谷さんのオリジナルな部分もあるでしょうけど、「いじわるなおばあさん」はなんとなく隣の家の人、ってイメージでしたが、「やさしいおじいさん」と夫婦だったのね・・。

子供の頃は「優しいおじいさんとおばあさん」「意地悪なおじいさんとおばあさん」はセットだっていう思い込みがあったかも。

現実社会を考えたら、確かにそうではないケースは多いかも・・。


絵も文も分量も、息子にピッタリなのに、読まなかったです、息子。まったく・・。


昔話なので、満足度は番外にしておこう。

絵本

2010-09-07 | 絵本
「よるのびょういん」谷川俊太郎 作 長野重一 写真

絵本というより写真本。夜中に虫垂炎になった男の子が救急車で運ばれて手術し翌朝を迎えるまでを、モノクロの写真で綴ってあります。

お母さんの服が懐かしい、病院の設備が古ーい、と思って初版の日付を見たら1979年でした。って事は、主人公のゆたか君は、私と同じ年くらいだ・・。どおりで懐かしいはずだわ。

こんな時代から集中治療室なんてあったんだ~と、物語とは関係ないところで感心。(ゆたか君は集中治療室へは入っていないので)

モノクロの写真がリアル感たっぷりで、よい感じでした。

息子は「自分が夜中病気になったらどうしよう」と、ドキドキしてたみたいです。

満足度80

絵本

2010-09-04 | 絵本
「わすれないあの日」えと文/三代沢史子

空襲体験の絵本。九州の大牟田へ疎開していた3才だった著者の初めての記憶がこの空襲だったそうで、その様子を描いた本。

母親と生まれたばかりの弟と三人で生活していた中、たまたま親戚のお姉ちゃんが遊びに来ていた夜に空襲が。

防空壕が崩れ始め、大阪で空襲慣れしていたお姉ちゃんの機転で池へ逃げて助かった体験です。もしこの親戚が来ていなかったら、おそらく著者は亡くなっていたことでしょう。

戦争はいやです。いいことなんて一つもない。日本は戦後65年、平和平和と叫び続けてきましたが、でも、「戦争反対」だけで国は守れるのかな。

いくら「我が国は戦争はしません」なんて言っていても、攻めたいという意思のある国が攻め込んできたら・・?防衛力が低い日本は、戦争はしませんから、と言ってよその国にすぐさま降参するのかな。アメリカが守ってくれる・・?基地ですらまともに提供できない国をなぜアメリカが自国を犠牲にしてまで守らなきゃなの??

と、普段考えないような事を考えさせられてしまう本でした。

庶民の普通の生活が普通に守られる世の中がずーっと続いて欲しい。

息子はまだ本の内容もいまひとつ理解不能なようでした

満足度80