読む日々

テーマばらばらの読書日記

黒いお姫様 ドイツの昔話

2015-10-14 | 絵本
「ドイツの昔話」ヴィルヘルム・ブッシュ採話 上田真而子訳 佐々木マキ絵



ドイツの民話11篇。悪いことはできないよ、因果応報だよ、的なお話が多いね。
1つが本当に短いし、息子が小さいうちに読み聞かせに使えばよかったな。

佐々木マキさんの挿絵、いいですねぇ。基本、外国児童書に日本で絵をつけるのは嫌いですが、これはお話と雰囲気がとてもあっています。

上田真而子さんの訳も読みやすくわかりやすく、さすがでした。

還暦シェアハウス

2015-10-13 | 
泉麻人「還暦シェアハウス」

妻が九州の親の面倒を見たいと去り(実は男だろうと踏んでいる)偶然見つけたR55男性限定のシェアハウスに移り住んだ男性。そこでであった他の住人やら関係者やらと関わるうち、生きる活力が蘇る。

ツチノコ捜しの旅を最後に皆でするけれど、その辺はオモシロかった。
が、基本50代60代の男性向けの本かと。
満足度70

サイダーハウス・ルール

2015-10-07 | 映画・ドラマ
某ブログで絶賛されていて観てみたい!と思いすぐに購入したものの、テレビでもどんどん新しいの流すし、なかなか見れないままたぶん3年位経過(^^ゞ

今日、体調が悪くて血圧計ったら200近くありびっくりして欠勤。
病院いくまでもないので家でゆっくり。原因はストレスだと思うので。

でやっと観れた。


アーヴイングが原作の長編小説の映画化。
ご本人が脚本を書き、原作をだいぶ煮詰めた、と。


19世紀半ば。太平洋戦争の最中。
孤児院で生まれ育ち、孤児院を監督する医師に息子のように育てられた主人公は、どうしても外の世界を見たくなり孤児院を出てリンゴ園で働く。
そこで体験した仕事、人間関係、恋が彼を成長させていく。


そして愛した人との別れと、リンゴ園で信頼していたボスと娘に起こった事件、そこへ届いた孤児院からの手紙。

幾回りも成長した主人公は自分がいるべき場所へと戻っていく。


すごーい。
淡々と描かれているようで結構事件続きだし、それが時代背景と相まってひとつひとつ納得できる。
外に出たい主人公の気持ちも、戻ってく彼の気持ちも全部自然。必然。

メイン州の景色も素晴らしいし子供達はみんな可愛い。
ヒロインも婚約者もステキだし。


キャンディ・キャンディを思い出した。主人公の男女の違いはあれ、孤児で生まれた子があがきつつ恋をして、仕方のない別れを経験し、
いるべき場所へ帰っていく。そして時代は戦争中、みたいな。

なかなか楽しかった。

最近別なのも買ったけど次観れるのはいつかなあ。

どこからも彼方にある国

2015-10-06 | 絵本
「どこからも彼方にある国」アーシュラ・K・ル=グィン  中村浩美訳



アメリカの高校に通う17歳のオーウェンと、同じ高校の同級生、ナタリーとの友情からの恋を描いた青春もの。
昔の村上春樹を思い出した。アタマいい男子の難しい脳内。間違ってもわが子は陥らなそうな心理だな。。


とはいえ、とっても面白いです。青春の壁にぶつかってる中高生、読むといいんじゃないかな!
納が筋肉でできているような我が息子タイプには不要な本ですが(^_^;)

泣くなツイ

2015-10-06 | 絵本
「泣くなツイ」長谷川隼平作・山本益子絵




植木市の準備を眺めていた龍次の後をついてきた子犬。優しい家族の理解のもと、飼い主が見つかるまで、と約束で飼い始める。
後をついてきたから「ツイ」と名付けた犬は、夜な夜なさびしそうに泣くけれど、教えていくとそれもおさまり、最初いまひとつな反応だった兄も実はツイが大好きだと知り嬉しさでいっぱいになる龍次。

ところが次の植木市の準備で訪れた植木屋さんが張り紙を見て訪ねてきて・・。


心温まるいいお話でした。が、それだけかな・・。
絵本よりも薄い内容でした。