この前、山で飲んだ紅茶がおいしかったので、
最近もっぱらオフィスの休憩タイムに飲んでいるのが
“オレンジペコ”
学生の頃、
紅茶好きの友達がいつも飲んでいたのを思い出します。
たしかあれはリプトンだったかなあ。
オレンジ色の四角い缶に丸いふたのついた空き缶を、
灰皿にしたり、
小物入れにしたりして使っていたのを覚えています。
当時から、そのユニークな名前は印象に残っているのですが、
それがどういうものなのかまでは興味を持たなくて、
柑橘系のオレンジの葉っぱも
煎じ方であんな味になるんだ程度に思ってました。
でもそれは間違いだということに最近気がついたのです。
この前、何気なくオレンジペコのパッケージを見てみると、
中身はセイロン茶と書かれてある。
ん?これはどういうことだ
と思って調べてみたら、
どうやらオレンジペコの”オレンジ”は
柑橘系の植物の葉じゃなくて、
入れた紅茶の色からきているらしくて、
そして、ペコとは
白い産毛がついた茶の芯芽を意味する中国語がなまったものらしい。
実は、葉っぱの品種と思っていた“オレンジペコ”は、
茶葉のグレードを表す言葉だったのです。
グレードといっても品質の良し悪しとは関係なくて
茶木の一番上(つまり先っぽ)にある葉から順番に、
フラワリーオレンジペコ(Flowery Orange Pekoe)、
オレンジペコ(Orange Pekoe)、
ペコ(Pekoe)、
ペコ・スーチョン(Pekoe Souchong)、
スーチョン(Souchong)
と名づけられているとのこと。
グレード分けをしているのは、
紅茶を入れるとき
蒸らす時間がそれぞれ違うため、
葉っぱのグレードにあわせて
最も適した蒸らしかたを選択して、
おいしく飲むための知恵なんだそうです。
もちろん葉っぱの刻み方によっても蒸らす時間が違います。
細かく砕いた葉っぱなら
当然蒸らし時間は短くなるのでしょう。
そんなときは、頭に砕いたと言う意味の言葉をつけて
Broken Orange Pekoe(略してB.O.P)と言ったりします。
たいていの紅茶には、Teaバッグでも、
BOPとかOPとかの記号や
蒸らし時間も書かれてあるはずです。
これから紅茶を飲むときは、
その辺も楽しんで見ましょう。
それにしても“オレンジペコ”って可愛い名前やなあ。
学生の頃の思い出と相まってとても印象深い名前です。
ふわふわのカステラに生クリームとオレンジを載せて、
ペコちゃんの絵を描いたチョコレートも添えて「オレンジ・ペコ」。
不二家にあるかもぉ。
師走となって2日目。
年末が近づいてくると少しずつ来年に向けての準備を始めます。
まずひとつはカレンダー。
最近までは残るくらいあったカレンダーも
この頃はちっとも回ってきませんねえ。
企業やお店もあまり作らないんでしょうかねえ。
苦労してあちこちから調達しています。
壁面カレンダー、デスクカレンダー、もし余ってたらまわしてくださいな。
12月になると、来年の予定がどんどん入ってくるわけで、
おまけで来年の1月くらいまである手帳でも
徐々に対応しきれなくなります。
ですから、ホントはもう少し早く用意しないといけないのですが、
今年は少し出遅れてしまいました。
実は、僕の場合、手帳にはちょっとしたこだわりがあります。
かつてはシステム手帳を使用していたのですが、
厚み、重さ、大きさの割りに記載する情報量が少ないため、
最近使っているのはもっぱら
普通の市販手帳
銘柄は高橋書店のT’miniという手帳、
これが一年間で使い切るのに
僕にとって丁度のボリュームの手帳なんです。
スケジュール欄もダイアリー欄も
一年でほぼ文字で埋まります。
今日は少し仕事に余裕があったので
大事なことや継続事項を書き写す、
その切り替え作業をやりました。
そしてこの手帳とは別に、僕はもうひとつ手帳を持っています。
それは
「取材手帳」
です。日付やアドレス欄もなく、
ただメモ欄だけの手帳なんですが、
これには見た目にかなりこだわりました。
あの「刑事コロンボ」が持ってる手帳、
あれが僕の取材手帳のお手本なんです。
「あのー、旦那さん。この前、あなたはこんなことをおっしゃってましたよねえ。え~と、たしか」
と言いながらページをめくるあの手帳です。
え?覚えてない。
では、一度レンタルビデオででもご覧になってください。
僕も仕事中はいつも内ポケットに入れていて、
何かあると取り出してこう言うんです。
「え~、僕の取材によりますとねえ、
ちょっと待ってくださいよ、旦那さん」
といいながら、コロンボよろしくページを繰ってね、
「あ、これこれ」と言いながら、
走り書きのようなメモを指して、
「どうもよくわからなくって、
夜中にウンウンうなっていると
カミさんによく怒られるんですがね。
そのイベントがあったのは11月○日でしたね。
たしかこの日あなたは葛城山に行ってたと
ここに書いてあるんですが?」と追及をする。
相手の反応を上目遣いに観察しながらね。
鉛筆はちびた鉛筆じゃなくても別にいいのですが、
とにかく片手に手帳、
片手に筆記具を持ちながら
相手の言葉を記録していきます。
そして最後に
「なるほどよく分かりました。
これですっきりしました。
カミさんにももう怒られなくて済みそうです。
忙しいのに協力していただいてありがとうございました。」
と礼を述べて帰ろうとして何歩か歩いたときに、
ふと立ち止まり、
手帳を見ながら片手を挙げてこう言うんです。
「あ、そうそう、旦那さん。もうひとつだけ聞きたいことが」ってね。
そんな手帳をずっと捜していて、
やっと手に入れたのが今の手帳なんです。
え?どんな手帳かって?
それは言えませんな。
(ここまで引っ張っといて内緒かい)
まあ、見たかったら今度僕に取材させてくださいな。
そしたらその手帳を見ることが出来ますよ。
代わりに、根掘り葉掘りあなたのことを聞かせていただきますがね。