ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

村の宝

2005年12月30日 11時16分08秒 | 最近の出来事
毎年29日の夜から30日の朝にかけて、
地元の連中と村の夜警をする。
もちろん本当は「村」ではなくて「町」なのですが、
こんな時はみんな自分が住んでいるところを「村」と言います。
そんな村の公民館に集まって、
軽くビールなぞ飲みながら、
すしなぞつまみながら
ワイワイと過ごすのです。
そしてぱっと見、
自分らが警備されないといけないような
ガラの悪そうな集まりが
ぞろぞろ村なかを定期的に歩きます。
歩きながらかける声もただごとではない。

「への用~心!」

「さんま焼いても家焼くな!」

なんてのは序の口。
拍子木のリズムがダンジリばやしになったり、
もうここにはとても書けない言葉が飛び交い、
そのたびに笑い声が村中に響き渡ります。

いちばん怪しい連中やで、ホンマ。

でも、こんな連中に苦情を言う人など一人もいません。
みんな、やっぱりこうして村のために
夜警してくれていることを感謝しているのです
(勝手にそう思っているだけ?)

公民館での話題はやっぱりだんじり。
kaisanとこの新調の話もよく出てますよ。
こんなとき驚くのは、みんな祭りのことをすごい憶えていること。
「今年のあの泉大津高校の2回目(やりまわし)は大きく傾いたなあ」とか
「近畿銀行の3回目は早かったで」。
挙句、「3年前の与助の何回目がやっぱり一番やな」
だって。
いつのどこどこの何回目というと、
みんなの頭の中にはそのときのやりまわしシーンが
スローで再生されるみたいですな。
僕はたいていだんじりに乗っていて、

夢中でブレーキの必要性やタイミングをはかっているので
どんなやりまわしだったかということは、
客観的には判断できないのです。
だから、やりまわしの記憶が
みんなの頭の中で整然と一致しているのにはびっくりしますわ。
しかし長年踏んできたブレーキも今年で卒業となります。
来年からは世話人でだんじりから遠く離れることにります。

あれっ?結局夜警の話が祭りの話になってしまった。
そうです、わが村でみんな集まるというのは、
だんじりの話をすることなんですな。
そういう意味でだんじりって、
値段も高いけど、
みんなの心を結束させる村の宝物なんですな。