先日、
仕事で法律の話をしていたときのことだ。
話をしていた法律関係者の一人の
顔を見ながら話をしていたとき、
僕の目線が
その人の鼻の下に釘付けになった。
剃り残しというにはあまりにも長い、
そう長さにしたら1cmくらいの
一本のひげ
が、その人の鼻息とともに
ゆらゆらなびいているではないですか。
ゆっくり話すときは、
川底でゆれる水草のように、
興奮気味に話すときは
台風になびく一本の吹流しのように揺れていた。
法律について饒舌に語れば語るほど、
そのひげも存在感を増していく。
もうそこからは、
笑いをこらえるのが精一杯で、
その人の話など
一切頭に残っていないのはいうまでもない。
「個人情報保護条例においては・・」
とその人が言うと、
「個人情報は保護しても、
そんなひげは保護しなくても」
と心の中でつぶやき、
「建築基準法の規定によると・・」
という話では
「そのひげは日照権を侵害しているぞ」
と叫びたくなった。
いよいよこらえきれなくなって、
「すみません」
と断ってトイレに立ち、
洗面所でクククッと笑っていると、
同席していた部下が
トイレに入ってきたので
その話をしてやった。
その後、
まったく会議にならず、
今日は体調が悪いので
会議を中止していただく
ということで終えることができた。
そうして事なきを得たときは、
ほっとしたような、
惜しいことをしたような
複雑な気持ちに陥ったものだ。
しかし、これから
悲しいときには
この話を思い出そうと思ったね。
このブログを読んでいる人も、
退屈なときやアンニュイときなんかに
是非想像されることをお勧めします。
しかし、
もしその人が亡くなって
お葬式があっても、
ぜったい棺の中は覗けないな。
仕事で法律の話をしていたときのことだ。
話をしていた法律関係者の一人の
顔を見ながら話をしていたとき、
僕の目線が
その人の鼻の下に釘付けになった。
剃り残しというにはあまりにも長い、
そう長さにしたら1cmくらいの
一本のひげ
が、その人の鼻息とともに
ゆらゆらなびいているではないですか。
ゆっくり話すときは、
川底でゆれる水草のように、
興奮気味に話すときは
台風になびく一本の吹流しのように揺れていた。
法律について饒舌に語れば語るほど、
そのひげも存在感を増していく。
もうそこからは、
笑いをこらえるのが精一杯で、
その人の話など
一切頭に残っていないのはいうまでもない。
「個人情報保護条例においては・・」
とその人が言うと、
「個人情報は保護しても、
そんなひげは保護しなくても」
と心の中でつぶやき、
「建築基準法の規定によると・・」
という話では
「そのひげは日照権を侵害しているぞ」
と叫びたくなった。
いよいよこらえきれなくなって、
「すみません」
と断ってトイレに立ち、
洗面所でクククッと笑っていると、
同席していた部下が
トイレに入ってきたので
その話をしてやった。
その後、
まったく会議にならず、
今日は体調が悪いので
会議を中止していただく
ということで終えることができた。
そうして事なきを得たときは、
ほっとしたような、
惜しいことをしたような
複雑な気持ちに陥ったものだ。
しかし、これから
悲しいときには
この話を思い出そうと思ったね。
このブログを読んでいる人も、
退屈なときやアンニュイときなんかに
是非想像されることをお勧めします。
しかし、
もしその人が亡くなって
お葬式があっても、
ぜったい棺の中は覗けないな。