ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

一夜明けて

2010年05月16日 17時28分15秒 | トライアスロン
落車後、帰宅してから
壊れたC3POのようになって
病院に行き、
帰ってきてから背中に
湿布を貼ろうとしたが
一人で貼れるはずもない。
仕方なく、布団の上に湿布を置き
狙いを定めてうめきながら寝転び
なんとか貼ることが出来た次第だ。

そのまま寝たきり状態で
全身を覆う痛みのため
悪夢にうなされながら
起きているのか寝ているのか
わからない、悪夢の時間を
布団で過ごしていたこともあって、
夜になって
さあ本格的に寝ようと思っても
そう簡単には寝付けなかった。
寝ることにかけては
天才の名をほしいままにするdoironだが、
さすがに昨夜は
身体と心が疼いて
なかなか寝付けなかった。
横を向いても
上を向いても
うつ伏せになっても
楽な姿勢がない。
腰痛治療のためにと買った
低反発マットも
こんな場合、
果たして効果があるのでしょうかねえ。
布団を敷きなおすような
気力体力はないので
仕方なくそのまま寝ることにした。

以前から、奥さんに
「あんたに処方したら
どれだけ深く寝るのか
わからないので
これは劇薬と同じや」
なので、絶対飲んだらあかんと
言われていた睡眠導入剤を
もうちょっと眠れなかったら
飲んでみるかと思い始めたところまでは
記憶にあるのだが
やはり、さすがに
眠りの天才。

「睡眠導入剤」と考えただけで
眠りに陥ってしまった。
酒の話をしただけで酔う
落語に登場する下戸と同じだ。

眠ったものの、相変わらず
悪夢に次々襲われた。

さすがに、悶々と寝ていたのだろう。
結構うなされていたらしい。
ていうか、呻いていたそうだ。

朝、目覚めのときが
昨夜から恐怖だった。
もう寝たきりのまま
動けなくなっているのでは
とか
下手したら、脳天で地球に
頭突きをしたせいで
脳内出血し
目覚めたらそこは
黄泉の世界なんてことなないだろうな
なんてね。

チュンチュンというスズメの鳴き声と
カーテンの隙間から刺す朝日。
顔を優しく撫でる天使の手?
ん?
グーに顔を舐められてました。

さて、身体はどうか。
おそるおそる寝返りをうってみた。

いける

痛みはあるが、昨日同じことを
しようとしたときに走った激痛ではない。
慎重に身体を起こしてみる。

起きれた。

帰宅後の奥さんに
背中にいっぱい張りまくってもらった
湿布が効いたのかな。

背中を探ると
湿布がグチャグチャになっていたので
不自由ながらも
寝返りをうっていたことが
伺えた。

起きれるとなると
これは出来るだけ
気丈に振舞わねば
奥さんにも心配をかけてしまう。
鈍痛と時折襲う激痛に耐えながら
朝のメダカのえさやりも
グーの散歩もこなしてあげた。

グーのうんち取りには
往生したけどね。

おかげで、
「派手にメットも割ったわりに
軽症ですんでよかったね」だと。
しめしめ、これでもう
バイク乗車禁止令までは
発令されまい。

それから、腰痛ベルトで
腰をこっそり固定して
ショートステイに行くスーちゃんを
送り出し、
地元自治会の掃除にも行き
(ぎっくり腰やねんといいながら
何もしなかったけど・・)
買い物にも付き合ってあげた。
痛みをおくびにも出さず
気丈に振舞うdoironであった。

夕方、おそるおそる
二階からバイクを運び出し
洗ってあげた。
エアロバーの先端が
激しく傷ついている。
が、変形とまでは
行ってないようだ。
心配していたフロントフォークも
無傷であった。
STIにわずかに傷はあるものの
動作には影響はない。
STIレバーのゴムをめくると
泥だらけ。
サドルにも泥がついて
ドブ川のにおいがしている程度。
フレームや走行に影響がある部分は
すべて無事だが
見た目だけではわからないので
近々ショップに持ち込もうと思っている。

思えば、いろんなものが
doironを守ってくれた。
ヘルメット、
バイクジャージ
(肩が破れていた)
エアロバー
草、泥、水溜り
それと、よく見ると
時計にも傷がついている
それらのおかげで
こんなに軽症ですんだのかと思うと
ありがたかった。
割れたヘルメットは
感謝と自戒を込めて
バイク収納庫に吊るしておくことにした。

今日の買い物には
和泉の青空野菜売り場まで
付き合ってあげた。

いつもバイクで走る道を
車で走りながら、
空には昨日、溝の中から
バイク越しに見上げた
青空が広がり、
草木は揺れ
風が心地良い
こんな気持ちのいい道は
やっぱりバイクで
走りたいなと思ったよ。

フレームが折れ曲がることもなく
doironの精神(こころ)も
折れることはなかったようだ。

トライアスロンはどうなるか
わからないけど
バイクはずっと乗り続けたい。

ただし、安全運転でね。