介護の経験から・・・。
齢を重ねると、普通の人なら思いもよらないことが、
重大な事故や病気につながることがよくある。
doiron家で介護のきっかけとなったのが、
大腿骨頚部骨折
骨が弱く、それを支える筋肉が弱ってくると、
なんでもない転倒時に
この足の付け根とも言うべき箇所を骨折する。
そうなると当然入院して手術となるのだが、
これが曲者なのだ。
doiron家では両親がこの憂き目にあっている。
親父の場合は、
手術後「せん妄」といって、
壁に虫が這っていたりといった幻覚を見たようであるが、
幸い普通の人よりは
気力も強いので無事に乗り越え、
まださほどの認知も入っていない
(この表現は日本語として正しいのだろうか)。
しかし、母親つまりスーちゃんの場合は、
長期の入院生活で
かなり認知が入った。
ひどい時は、doironの本名も言えないほどだったのだが、
まあこれも徐々に回復し、
最近は変動はあるものの
概ね歳相応のかすみ具合で済んでいる。
ただ、足腰が弱くなり、
自立とは程遠い状況で、
ひとりではほとんどの生活活動が何もできないけどね。
こういった大腿骨頚部骨折が
介護のきっかけとなることはよくあること。
もう、介護原因の王様ともいうべき
怪我なのであります。
まだまだ元気に見えていても
ちょっとした段差で転倒し、
一気に介護と向き合うことになるから、
今のうちから生活内の動線を見直すなど
しっかり予防をされておくことが必要だと思います。
次によくあるのが、
誤嚥性の肺炎
我々が食べ物を食べる時は、
何も考えずに呑み込み、
またはビールで流し込む。
それが年老いてくると、
難しくなってくるのだ。
食堂に流し込んだつもりでも、
気管に入ってしまう。
ひどくなれば自分の唾液でさえ、
逆流して肺に流れ込み
肺炎を起こすこともある。
食べ物の行先に注意
これは介護の中で、
認識しておくべき大切なことである。
では、その予防のためにはどうすればよいのかというと、
食後すぐに横にならせない。
食事時に体をしっかり起こしておいてあげる。
口腔ケアに努める。
我が家では、水がごくりと
気管に流れこまないように
ツルリンコ
という、飲み物にとろみをつける
商品を使っている。
そしてもう一つ大切なことは、
嚥下体操といった口角周りの運動を
欠かさずすることである。
では、嚥下体操とはどういうものなのか?
パ・タ・カ・ラ発声運動
や舌の運動、
息を吹きかける運動、
といろいろあるが、
まあそれは興味があったら
ネットで調べてみてください。
山ほどサイトがあるはずです。
いずれにしましても、
やはり嚥下能力を鍛えるために
スルメをモグモグするのも
口角回りがよく動いて
有効なんじゃないかな。
え~ウソだろって?
いいえ決して
イカ様ではありません。