先日、友人たちが主催する
三時間走の何らかのお役に立てないかと、
最近描きはじめた絵を使って、
大会名もいれたしおりを
参加賞として配らさせていただきたい
と申し出たところ、
快諾していただいき、配ることができました。
そうと決まってからの日々は
とても楽しかったです。
まず、走る人にふさわしい絵ってどんなのだろう
といつも頭の片隅に置いて考えてました。
ランニングなので、チータかダチョウの絵?
いや、それはあまりに奇抜です。
ウサギでも変です。
では、いっそ誰かをモデルに・・・
というのも下手な絵で
モデルに怒られそうです。
トライアスロンならマイバイク
という手もあるのですが、ランだけだし・・・。
などと、走りながら、あるいはオジチャリで
周りをきょろきょろ眺めたり、
山に行っても何かないかと探したりとしながら、
いろいろ考え続けていた時、
ある夜ふと自分のブログを見ると
一番上に靴が二足転がっている
テンプレートを使っているのに気づきました。
そうか、これや!
ランナーに身近なもので大切なものといえば、
これほどふさわしいものはないだろう。
てことでさっそく描いてみることにしました。
何足も何足も履きつぶし、
じゃなかった描きつぶし、
ようやく構図やデザインが決まったところで、
下書きをコピーし、いろいろと色を入れてみました。
靴って、鮮やかな色を使っている割に、
白が基調なので派手にはならないのですが、
絵にすると何だか変な派手さが目立ってきます。
いろいろと思い悩んだ挙句、
結局作品のような色にしてみました。
それと描くに当たっては、
みんなに配るので
極力メーカー色が出ないように
気を遣いました。
また、ランナーの皆さんの
見慣れた靴の姿がいいだろうと、
細部にもこだわっています。
よく見ていただくとわかるのですが、
はき続けると傷みやすいところにはキズを、
汚れやすいところには汚れをつけてみました。
人によっては違うかもしれませんが、
doironの場合は、
履きこんでくるとこんな感じになってきます。
そしてかかとも外側から
減っているように描いています。
そして靴ひもの通し方はというと、
実はこれが奥が深いのです。
かかとが滑りがちな人にはこの通し方、
とか、甲に問題がある人にはこれ
というふうに、
実に様々な通し方があります。
少し凝った通し方を描いてみようかと思ったのですが、
ここはあえて見慣れた
ディスプレイ結びという
標準的な結び方にしてみました。
そうしてようやく絵の方の目途も立ってからは、
今度は言葉の方も決めないといけません。
長すぎてもダメなので、
簡潔に思いを伝えないといけないなと、
こちらも、ジムでトレッドミルを走りながら、
あるいは車を運転しながら、
またあるときは寝ながらも
ずっと考え続けていました。
こういうのは、書けば何てことはない言葉なんですが、
絵の雰囲気とも結びつく言葉となると、
とても苦労をするものなのです。
結局、ランニングが好きな皆さんのことだから、
自由時間の大半をそこに費やして、
ランニングを中心に生活を組み立てている
という人も少なくないでしょう。
それはやっぱりランニングに
すばらしい面があるからで、
それはなんだろうと考えた時、
doironはこんなことを教えられたな、
というところから出てきた言葉です。
大げさに聞こえるかもしれませんが、
25年間走り続けてきて、
最近よく考えることなのです。
とまあ、いろいろと自分なりの
楽しい時間をいただいたしおり作りでした。
これが、今年の大会で配っていただいたしおりです。
実は来年の分も、もう考えていて、
先日言葉が生まれました。
あとは一年かけて
それに合う画題を探していこう
と思っています。
ということで、来年もよろしくお願いします。