ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

初秋の大和富士 3

2015年10月10日 21時39分17秒 | ウォーキング

さて山頂で湯を沸かしたりして
結構時間を費やした。

ここで来た道をひき返すか、
先に進んで「戒場(かいば)山」に登るか
少し思案したが、
地図を見ると、もし時間がなくても
途中で下山できる道がいくつかありそうなのと、
何より最近素晴らしく体調も良いので
ここまで来たんだからと先に進むことにした。



下りは植林に囲まれた道だったので、



眺める景色も植物もないため
トレイルランの真似事をして少し走ってみた。

現役の頃から下りは得意だったもんね。

下りは一気に走り下り、
二上山のようになっているもう一つのピークは
ゆっくりと登った。

無線反射板の施設を横に見ながら、



木の根道も



こんなやせ尾根も走った。



登山靴なので、軽快にとはいかないが
コースタイムは大幅に短縮されたはずだ。

脚にかかる負担には
いくらでも耐えられる。
気をつけないといけないのは心拍数だ。

ましてや全く無人の山道だ。
何かあっては取り返しがつかない。

でもそういうリスクは、
単独登山である以上
大なり小なり必ずあるのだ。
これからのほっつきライフの充実のためにも、
この体調の良さが
どこまで本物なのか見ておきたい
と思ったのだ。
だから走るときは慎重に
心拍数と対話しながら走ったよ。

一歩ずつ、次に置く足はどこにするか
瞬時に判断しながら下っていく。

その感覚はまだ残っていたなあ。

そしてその尾根と戎場山との
分岐に出たところで、



休憩して汗を拭く。

山の中をかけ渡る風が気持ちいい~。

水分をしっかり取ってさあ、
最後の登りだ。




そうそう、今回の反省点のひとつが
ステッキを忘れたこと。
登りはじめから蜘蛛の巣がやたら多く、
拾ったこの枝を



結局最後まで手放せなかったな。

目の前で振り回しながら、
最後の登りをエッチラオッチラ登り、
戎場山に到着。



コースタイム1時間のところを30分で到着した。

ここが戎場山の山頂。
周りが木でおおわれているために
眺めはない。

山名標を指さし確認ね。



そしてこれが三角点。



標高737.6m。
額井岳よりも低いけど、
こちらは三等三角点だ。



ここは写真だけ取ってすぐに出発。
さあ、最後の下りを走ってみよう。

あ、これはタケニグサ。



外来植物がこんなところにまで
上がってきている。

オオバショウマや



モミジガサの咲く山道を



道標に従って右に左に折れながら下っていくと、





戎長寺に到着する。



この寺の境内には
奈良県の文化財である
「オハツキいちょう」がそびえている。



普通のいちょうと異なるのは、
葉っぱと実がくっついて落ちることが特徴で、



分類学上貴重なんだそうだ。

鐘楼の下をくぐって階段を下りて行くと、



初秋の山里の雰囲気にあふれる、
東海自然歩道に出る。



そこからしばらくは、
先ほど越えてきた額井岳を正面に見ながら
歩いていこう。



この位置からだと右奥が額井岳。

この自然歩道は本当に
口笛を吹きたくなるほど気持ち良かったなあ。
頑張って山を駈けてきた
ご褒美のようだった。

これが、コスモスと額井岳、



そしてこれがススキと額井岳。



他にもいくつか景色をどうぞ。









自然歩道を一キロほど歩くと、
小さな休憩所が見えてきた。



そこには「山部赤人の墓」と書かれてあった。



有名な万葉歌人で、
「田子の浦ゆ 打ち出でて見ればま白にぞ 
富士の高嶺に雪は降りける」
の歌を残している。
大和富士の山麓で
有名な富士の歌を歌った歌人が
眠っているのじゃね。



伝承地の墓であるが、
このあたり地名も「山辺」というそうで、
村人たちは彼の墓であると
信じてやまないそうだ。

では、ここで少し遅いお昼にしよう。

今日はこれ。



アルコンで再び湯を沸かして
暖かいワンタンをいただいた。


ここで後ろを振り返ると
登ってきた戎場山が笑っていたな



そこから、また一キロほど
自然歩道を歩き、





車に到着。

こんなコースであった。




といっても、線だけだけど・・・。

車の周りを見回したら
小さな赤い舟を浮かべたような
ツリフネソウも咲いていた



大和富士の快適で快調な登山だった。

山麓のコンビニでアイスコーヒーを飲みながら、



大和富士にサヨナラ言って終わり。