野球グランドの横、
外野の一番端っこに
ベンチがあったので
そこで昼食をとることにした。
今日のメニューは
おにぎり2個とナメコの味噌汁。
わーいわーいと
湯を沸かせて、準備です。
場所は外野の端っこなんですが、
たまに20m以内くらいの
エリアにボールが飛んできます。
飯だ飯だあと喜んでいるだけでなく、
周りにもちょこっと注意しないと
いけませんね。
ベンチに腰かけて柔らかい風を
受けながら、青空見上げて
おにぎりなんて贅沢でしょう。
ビールがあればさらにいいのですが、
この日は買い忘れてました。
残念。
少し離れた鉄橋の上を
JRが走って行きます。
あ、サンダーバードも
走って行きましたねえ。
今度電車からまた眺めてみましょう。
食後になんとコーヒーまで飲んで、
豊かな時間を味わいましたとさ。
さあ、ではまた歩いていきましょう。
さて、今日は次の歩きの時の
乗り換えと今日の用事を
考えて間もなくさしかかる
長柄橋までとしておきましょう。
この橋は歴史の長い橋です。
あの清少納言が枕草子の中で
「橋は長柄の橋」といったほど
古いものです。
日本後記の中でも
「使いを遣わして摂津国の長柄橋を造る」
とあるそうです。
また、1100年頃の文人は
この橋を作るときにできた
鉋屑を珍重していたそうだ。
まあほんとに歴史の古い橋なんです。
この橋を通ったことを
頭に入れて、今年の花見に
行ったら友人の奥さんが
この橋周辺の生まれなんだ
といってて驚いたこともありましたねえ。
僕らくらいの年代になりますと、
奥さんもまあ半世紀以上前の
生まれだから、かつての橋と
雰囲気はだいぶ違うんでしょうねえ。
そんな橋のところに近づいて来ますと、
右岸には柴島の水道記念館も
見えてきます。
そしてさあ橋です。
あれ?この橋はちょっと
変わった形の橋ですねえ。
橋の途中で道が二股になってて、
北向いてまっすぐ進めば十三方面へ、
左の小さな橋梁に入っていけば
北上していくような形をしています。
道が立体交差している橋なんですね。
こんな立体の橋をくぐるのは
初めてですねえ。
橋詰には大阪府の標柱が立っており、
また前の古い橋の橋ちゅうも
残っています。
そして今の橋のたもとには
古今集に歌われた大阪市作成の
碑がはめ込まれているんですねえ。
結構、橋って歴史施設なんですねえ。
さあ、では淀川歩きは
今回はここまでです。
ここから柴島の駅まで歩いていきましょう。
そうそう、長柄橋のたもとには
こんな小さな神社があります。
この辺りは昔、浜町といってたそうで、
この辺りの多くの人の住居地でしたが、
柴島浄水場が多くの反対を
乗り切って建てられたそうで、
当時の行政の動きの中で、
きっとこの
「現龍大神、現龍大明神、太郎助大神」には、
石碑に名前を載せています。
公的施設にしては珍しいでしょ。
「柴島浄水場一同」。
いろんな地元との思いの
やり取りがあったのでしょうねえ。
そこから線路沿いの
工事現場だらけの寂しい道を
北上していくと、
柴島の駅があります。
今回はここで終点です。
歩いた距離は6キロちょいと
短めでしたが、ああ、また今年も
こういう気候のええ時に
この辺も楽しく歩くぞー
と気持ちを新たにした歩きでした。
次回はこの柴島まで電車で着て、
また淀川右岸を上流に向かって
歩いて行きましょう。
淀川大橋を超え、
JR貨物線の赤川鉄橋も過ぎて、
対岸に淀川のワンド群を眺めながら、
城北大橋へと向かって行きます。
そして最終は少なくとも
豊里大橋までいこうかな。
右岸は左岸と違ってこの辺から
先はどんなふうになっているかわからない。
行けるところまで歩いて
行けたらなあと最近は思っている。