「優しいおとな」 [中公文庫] 桐野 夏生 (著) 2014.12.12読了 。
福祉システムが破綻した日本。スラム化したかつての繁華街“シブヤ”の野宿者・イオンは、闇を根城にする若者たちと出会い、アンダーグラウンドに足を踏み入れる。NGO「ストリートチルドレンを助ける会」、女性ホームレス集団「マムズ」…彼の「優しいおとな」はどこにいるのか。桐野夏生が描く、希望なき世界のその先とは。
近未来の渋谷が舞台なんだけど、これは近未来の話じゃないよね。
いまの日本、現実に格差が広がり、セーフティネットもあってないようなもん。
まして、ホームレスの人の中には、国の福祉の恩恵をまったく受けていない人たちも大勢いるだろう。
まさに、福祉システムが崩壊しているのと同じことだ。
主人公のイオンが、いろいろな経験をして愛という感情にめざめていくお話し。
哀しいけれど、どこか優しさに包まれるお話でした。…7点
福祉システムが破綻した日本。スラム化したかつての繁華街“シブヤ”の野宿者・イオンは、闇を根城にする若者たちと出会い、アンダーグラウンドに足を踏み入れる。NGO「ストリートチルドレンを助ける会」、女性ホームレス集団「マムズ」…彼の「優しいおとな」はどこにいるのか。桐野夏生が描く、希望なき世界のその先とは。
近未来の渋谷が舞台なんだけど、これは近未来の話じゃないよね。
いまの日本、現実に格差が広がり、セーフティネットもあってないようなもん。
まして、ホームレスの人の中には、国の福祉の恩恵をまったく受けていない人たちも大勢いるだろう。
まさに、福祉システムが崩壊しているのと同じことだ。
主人公のイオンが、いろいろな経験をして愛という感情にめざめていくお話し。
哀しいけれど、どこか優しさに包まれるお話でした。…7点