ゼロ・アワー 単行本 2017.10.4読了。
中山可穂 (著)
殺し屋に家族全員を殺され、ただ一人生き残った少女は復讐を誓う。その男にたどり着く手がかりはタンゴとシェイクスピア。東京とブエノスアイレスを舞台に、“ロミオ”と“ハムレット”の壮絶な闘いが幕を開ける。アルゼンチン軍事政権時代の暗黒の歴史を絡めた復讐劇はどこへ向かうのか?タンゴのリズムに乗せて破滅へとひた走る狂気のような疾走感、切なく痛ましい殺し屋としての宿命。美しく、激しく、圧倒的な切なさが胸を撃つ、著者新境地のノワール長篇。
ハードボイルドだ。心臓をつかまれるようなヒリヒリする恋愛小説(そんな恋愛小説は中山可穂しか書けないだろうけど)もいいけど、そういえば、この手の小説も文体からして、ぴったりだ。
スピード感があり、読む手が止まらなくて、もったいなくもあっという間に読み終えてしまった。
この小説に出てくる人間の孤独も冷徹さも、ストイックさも、猫も、シェイクスピアも、タンゴも、全部含めて中山可穂以外のなにものでもない。また、新刊が読めて良かった。…8点。
中山可穂 (著)
殺し屋に家族全員を殺され、ただ一人生き残った少女は復讐を誓う。その男にたどり着く手がかりはタンゴとシェイクスピア。東京とブエノスアイレスを舞台に、“ロミオ”と“ハムレット”の壮絶な闘いが幕を開ける。アルゼンチン軍事政権時代の暗黒の歴史を絡めた復讐劇はどこへ向かうのか?タンゴのリズムに乗せて破滅へとひた走る狂気のような疾走感、切なく痛ましい殺し屋としての宿命。美しく、激しく、圧倒的な切なさが胸を撃つ、著者新境地のノワール長篇。
ハードボイルドだ。心臓をつかまれるようなヒリヒリする恋愛小説(そんな恋愛小説は中山可穂しか書けないだろうけど)もいいけど、そういえば、この手の小説も文体からして、ぴったりだ。
スピード感があり、読む手が止まらなくて、もったいなくもあっという間に読み終えてしまった。
この小説に出てくる人間の孤独も冷徹さも、ストイックさも、猫も、シェイクスピアも、タンゴも、全部含めて中山可穂以外のなにものでもない。また、新刊が読めて良かった。…8点。