ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「沈黙のひと」 小池真理子

2024年02月09日 20時04分00秒 | 作家 か行
沈黙のひと (文春文庫) 2024.1読了
小池 真理子 (著)

亡き父が遺した日記には娘への愛、家族との不仲、そして恋人との心の交流が記されていた。生と死、家族を問い直す魂を揺さぶる傑作! 吉川英治文学賞受賞、小池文学の最高峰!



沈黙の中にどんな思いが秘められていたのか、人の心の中は覗いてみなければわからない。8点。

「無花果の森」 小池真理子

2024年02月09日 19時59分52秒 | 作家 か行
無花果の森 (新潮文庫) 2024.1読了
小池 真理子 (著)

小雨の降りしきる午後、夫の暴力に耐え切れなくなった新谷泉は、家を飛び出した。隠れ場所を捜し、ごくありふれた地方都市に降り立った彼女は、狷介な高齢の女性画家に家政婦として雇われることになる。降り続く雨のなか、時間だけが静かに流れゆく日々を過ごす泉は、思いがけない人物と出会う……。追いつめられ、全てを失った男女の愛と再生の物語。芸術選奨文部科学大臣賞受賞。



いいんだよ、老齢の女性画家も、おかまも、、、8点。

「東京アクアリウム」 小池真理子

2024年02月09日 19時55分00秒 | 作家 か行
東京アクアリウム (角川文庫) 2024.1読了
小池 真理子 (著)

夜景が美しいカフェで親友が語る不思議な再会に震撼する表題作、施設に入居する母が実家で過ごす最後の温かい夜を描く「猫別れ」など8篇。人の出会いと別れ、そして交錯する思いを描く、珠玉の短編集。



そう、短編もうまい。7点。