ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「吐きたいほど愛してる。」 新堂 冬樹 読了!

2014年07月18日 17時37分33秒 | 作家 さ行
「吐きたいほど愛してる。」[新潮文庫] 新堂 冬樹 (著)  2014.7.18読了 。


愛―、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。毒島半蔵の歪んだ妄想が、この世を地獄へと塗り替える。虚ろな心を抱える吉美が、浮気を続ける亭主に狂気をぶつける。傷を負い言葉を失った、薄幸の美少女・まゆか。実の娘に虐待され続けている、寝たきり老人・英吉。暴風のような愛情が、人びとを壊してゆく!新堂冬樹にしか描けなかった、暗黒純愛小説集。


食事中、食後に読むな!って解説に書いてあるんですけど(笑)。
そのとおり食前なら食欲も消し飛ぶ四つの短編集。
ひとつめ、「半蔵の黒子」たぶんこの本を読むことができるかどうか試される作品。主人公のキ○ガイ振りがここまでくると心地よい?(オレおかしい?)
ふたつめ「お鈴が来る」なんかね、これはキ○ガイというより、精神異常系の話で、すっとんでない分、ひたひた怖い。
みっつめの「まゆかの恋慕」は一見、純愛もの?って思うんだけど、やっぱ主人公からしてみれば、ストーカーにつきまとわれたあげくの無理心中ともとれなくもなく、悲劇。
で最後の「英吉の部屋」自分だけしか愛せない、超ご都合じじいのたわごと。
どれもこれも、偏愛。変愛。しかも超絶なグロさだった!(面白かったけど) 
オレやっぱおかしいかも。…9点。(出た!短編最高得点!)


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