ドンドンこにしの備忘録

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「東京棄民」 赤松利市

2022年08月02日 20時54分05秒 | 作家 あ行
東京棄民 (講談社文庫) 2022.8.2読了。
赤松利市 (著)

これは、日本の未来に対する警告である。
感染者、重症者、死者、最多更新。最凶の新型コロナウイルス・東京株が蔓延した未来。政府は東京を見捨てる決意をした!
令和4年。新型コロナは再び変異を起こし、東京固有の株が猛威を振るっていた。大量の感染者。死者。なすすべがなくなった政府はいよいよ、「東京逆ロックダウン」、すなわち感染者を残し、東京都民を全国に分配し、東京をロックダウンすることを決意する。しかしろくな学歴もなく、正社員の立場も失い、漫画喫茶に寝泊まりしている主人公のイサムは政府の避難指示を受け取ることができず、東京に取り残されることになってしまった。
山本周五郎賞候補、大藪春彦賞受賞、業界最注目作家、初の文庫書下ろし。



発想は素晴らしい。けど、小説としては素晴らしくなかった。この設定でもう少し面白いことが書けないものか。4点。


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