食欲には単に空腹を満たしたいという欲求とおいしいものを食べたいという欲求がある。私は、専ら空腹を満たす方が優先する。これは子どもの頃からずっと続いている。腹いっぱいに食物を詰め込んで、胃はパンパンに膨れ、喉元まで食物が詰まって動くのが大変という状態。満腹満腹!「良く喰ったなぁ・・・胃が落ち着くまで、しばらくゆっくりしよう。」とそんな思いに浸る。同時に、満足感と幸福感に浸る。おいしいものが食べたいという欲求、これもないわけではない。おいしいものを食べた時の幸せ感も分かると言えば分かる。でも、テレビの食べ物番組で紹介するようなものにはあまり興味というか、関心がない。良く知っている、普段の食べ物でおいしいものが食べたいわけだ。もっとも、新規なものではおいしいのかどうなのか、判断がつきかねる。
一方、妻は後者派で、量は少なく、満腹感にはあまり関心を示さない。量少なめに、色々食べたい方だ。
この違い、実に大きいものがある。これは埋めようにも埋まらない溝、やっかいな溝である。この辺の話は後日ということにすることにしよう。