DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

戦争への道

2015-07-21 06:38:26 | 雑感

 今の国際社会で、他国に攻め入るということは、容認されることはないでしょう!第二次世界大戦後、戦争といえば、イランイラク戦争くらいなもので、後のほとんどは内戦に端を発し、他国が応援という形で進められてきています。国内世論が分裂し、利害が絡んだ他国がそれぞれを応援するという形で戦争が進められるのが常となっている。

 今の日本はどうか?今、日本は、到底内紛なんてありえないとみなさん思っていらっしゃると思います。現時点では、私もそう思います。ただし、今の政治のあり方がこのまま推し進められるならば、それはとても危ういことになるのではないでしょうか?政治家が民意を無視し、一部の大企業や一部の企業集団の利益を優先し、国民をないがしろにしている現状、貧富の格差が増大している現状を考えると、国民の不満は一気に爆発し、とんでもない方向に進んでしまうおそれがあります。

 最近、殺したかったから殺したという事件が散発的に発生しています。世界一安全だった日本は、これからどうなっていくのか、心配でたまりません。犯人たちは、自分の行動の動機について的確に述べることができず、「殺したかったから、殺した。」という言葉を出します。しかし、その背景にあるものは、自分の力ではどうしようもない、為す術を失った絶望感があるように思われます。

 戦後、農地解放が行われ、農民の中でのおおかたの貧富の格差は解消されました。当時はまだ農業人口が多くを占めていましたので、この効果は非常に大きかったと言えます。その後、貧富の格差ができ、徐々に拡大していましたが、それは納得の行くようなものだった。また、富めるものも決してそれを誇示するようなことはなく、慎ましやかな生活を送っていた。また、従業員の生活に責任を持つ、従業員の生活を心配する社長さんもたくさんおられました。別の言葉で言えば、社長さんも従業員も一種の運命共同体的な感覚を持っていたし、生活にそれほど大きな差はなかったと言えます。何とか頑張れば、人並みの生活ができるという将来に対する見通しが持てていた。それが他を思いやる心の背景となっていたと言えると思います。

 ところが今はどうでしょう。企業の利益、経営者は、従業員の給料は極力抑え、利益を最優先に考えています。また、富を得ると、それを誇示するようになって来ています。従業員は貧乏人になり、経営者は富豪になり、貧富の格差は爆発的に増大しています。これでは、みんなが利己的になって、他人を思いやる余裕もなくなってしまい、平穏な生活は期待できません。富を持たない人たちの不満は、静かにかつ確実に増大して行きます。

 政治家のみなさん、国民を甘く見すぎてはいませんか?国民を愚弄していませんか?本当にこの国のことを、国民の幸福を考えているのですか?今一度、しっかりと考えてほしいものです。

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