
単身赴任中、外食はしていなかったというより、外食していたら、私の家計は保てなかった。だから、極々簡単な物(冷奴とか、缶詰とか、レトルト食品とか)を買ってきて、皿の上に並べて、ご飯と味噌汁を作って、食べていた。何しろ、欲しいものは欲しいから、食費を削ってでも、買ってしまう。その分、食事は貧弱にならざるを得ない。そうやって、14年も生活してきたわけだ。
今は、家の周りに食堂がたくさんあって、4,5分歩けば、食堂に単身赴任着ける。だから、外食するのも簡単というわけだが、それにしても、味もそっけもない。なんかつまらないなあと思う。
単身赴任していてずっと長い間独りで生活することに慣れているのだが、妻と死に別れた後の独りとはかなり意味合いは違っているように思う。具体的に何が違うか、今は、まだ実感が湧かないが、何かそんな気がしてきた。仮に、もし、私が単身赴任なんてせずに、ずっと二人で生活してきたら、この独りになったショックはもっともっと大きかったし、想像を絶するものになっていたのだろうと思う。