長男からも、子どもの頃の写真を送ってくれと妻にメールが届いた。そこで、しまいこんでいたアルバムを持ち出し、適当な写真を選んで、妻のスマホで写真を撮った。長男も、赤ん坊の頃は実に可愛い顔をしていた。親の私が言うのだから、すこぶる客観性に欠ける。でも、やっぱり可愛い。ところで、アルバムに入っている写真を、スマホでうまく撮るのはかなりの至難の業だ。表面のビニールに光や影、こちら側の画像が移ってしまって、なかなかうまく撮れない。あれやこれやで、四苦八苦することになった。
まあ、息子のためなら仕方ない。汗だくの仕事になってしまった。それはそれとして、長男の赤ん坊の写真を見るということは、当時の妻の写真を見ることにもなる。けっこういけている可愛い写真だった。今とは大分違っている。それは、長い月日が経ったのだから、仕方ないことだ。今のような関係にしてしまったのは、全部私の責任なのか?本当にそうなのか?何度考えてみても、他に何も思いつかない。やっぱり私が悪いのだ。面倒くさいという気持ちからあまり話さなくなってから、もう何年経ったのだろう。なぜ、素直に思っているものをそのまま口にできないのだろうか?苦手に思うのは私の姿勢に問題があることは確かだ。そのうち、何とかしよう!
心の声:「そのうち?そのうちでいいのか?」
私の声:「うん、そのうち!」
心の声:「やるのは今でしょう!!」
まあ、タバコを一服して、ゆっくり考えよう。