十勝連峰の南東・・・ニコロ山 (1019m)~チカベツ山 (1019m)
(チカベツ林道の除雪情報を入手して快晴の中ラッキーな2座登頂成功)
■ 山 行 日 2013年05月08日(水) 日帰り
■ ル ー ト チカベツ林道~ニコロ山南尾根ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №8
■ 登 山 形 態 スノーシュー登行
■ 地 形 図 1/25000地形図 「チカベツ山」「ペンケベツ」
「ニペソツ」「十勝ペンケ山」
■ 三角点・点名 ニコロ山 二等三角点・点名「似頃山(ニコロヤマ)」
チカベツ山 三角点無し
■ コースタイム 登り 3時間(ニコロ山) ニコロ山~チカベツ山 片道20~30分
下り 1時間53分 (ニコロ山から)
<登り>
登山口(チカベツ林道C480)8:00--C550林道ヘアピンカーブ8:28--渡渉8:40--
1000m台地10:38--ニコロ山頂上11:00~11:10--チカベツ山頂上11:40
<下り>
チカベツ山下山12:05--ニコロ山12:25--1000m台地出合12:43--
C749 13:12~20休--C570尾根上13:42--渡渉13:45--
ヘアピン13:52--登山口14:18

今回のルートは緑の実線です・・。(赤の点線は当初の予定ルートでした・・)
★ 除雪情報・・・
ニコロ山とチカベツ山は共に標高が1019mで十勝連峰の南東に位置し、山は台地状で二座は
その南北にあるもどこが頂上なのか判らないほど平坦な場所にある。
東側には十勝川の支流チカベツ川が源流域となり並行するようにチカベツ林道が延びている。
林道を約7㎞ほど進むと取付きには都合の良さそうな東尾根の最短ルートとニコロ山の南尾根も
候補に上がる。
しかし、山自体は登行意欲をそそられるほど格好も良くないしスキーも楽しめる斜面は無さそうだ。
つまり登山の対象としては魅力の少ない山なのだが、「1000m超峰」というだけでエバ夫婦には
登山の対象になっているに過ぎない。
なのでいつ登る?・・・「今でしょ!!」という流行文句には当てはまらない急ぐ山ではなかった。
ただ偶然にチカベツ林道が出合から5㎞ほど除雪がされている・・という情報が近所に住む山の
先輩から伺っていたので残雪多い今年はチャンスかも・・と出掛けて見る事になった。
当初は4月下旬の計画だったが悪天予報で中止となり残雪期なら最後かもと半信半疑の出発だった。
★ 標高差540mの春山・・・
自宅を5:00に出発し、占冠、トマム、狩勝峠を経由してトムラウシ温泉へ向かう道道718号線に入る。
久々の春爛漫の陽気で車も順調に快走し、チカベツ林道出合には7:27に着いた。
林道脇には水芭蕉が所狭しと咲き乱れ、川は雪解け水で勢い良く流れている。山肌に雪は無くこの先
本当に雪があるのだろうか・・と不安になりながら車を走らせた。
出合からキロ程を測りながら位置を確認し、4つ目の橋「けいすいばし」だけが名前を確認出来た。
そこから約1.5㎞走った5.4㎞地点で残雪が現れ車を止める。標高約480m地点だった。
車から降りて少し残雪の状況を偵察したが、ほぼ残雪は繋がっていて車での走行は無理と判断し
ここを登山口として道路脇に駐車した。
登山開始 8:00
今日の足元はブラブーツで歩く。林道の残雪が少ないのでスノーシューはザックに付けて歩いた。
山肌にも少しずつ残雪が出始め、進むに連れて多くなっていく。林道の残雪も深みを増し予定して
いた林道のヘアピンカーブC550地点では積雪30cmはあったろうか、林道一面の残雪だった。
チカベツ川はヘアピンの下を潜ってすぐに二股になっている。ルートは、この両沢の間にある尾根
だが、右股沢の左岸側に作業道跡らしき平坦なところがあるのでこちらを辿る。しかし、対岸に取付
けるスノーブリッジの渡渉点は無く、仕方なく沢をそのまま渡渉することにした。

道道718号線から望むニコロ山とチカベツ山の平らな山容

道道からチカベツ林道を約5.4㎞進んで残雪のため車止め

林道を更に1.5㎞ほど歩いて取付いたチカベツ川上流左岸を辿る・・
★ 尾根上に作業道跡?・・・
渡渉点は右股沢沿いを20mほど歩いた約560m地点。
小さな沢なのでブーツを濡らす事無く無事渡渉を終えたが、取付きの傾斜がちょっと急だったのと
残雪が腐っていて足が埋まり少しだけ苦労した。取付くと鬱蒼とした樹林帯でどこをどう進んで
いいのか分からなくなるほどだったが、取りあえず上を目指して登るとすぐに尾根上と分かる場所
(標高約570m)に出て、そこは作業道跡らしき一本道になっていた。
ここでスノーシューを履き目指す方向と道が一致していたのでありがたく利用させて頂くことにする。

沢を渡渉して登った尾根には作業道跡があって登り易かった・・・

標高700m付近まで作業道が続く・・

尾根から徐々に近づくニコロ山東側の岩壁は圧巻である
★ 顕著な尾根・・・
尾根上の作業道跡は約700m付近まで続き二股に別れていた。
次は標高点749を目指してお世話になった作業道に別れを告げ樹海の尾根上を登る。
749らしき平らで顕著な尾根上を通過し、高度を上げて行くと地形図上の888地点、ニコロ山南尾根上
の稜線が目に入ってくる。同時に右正面にはニコロ山東斜面となる岩峰群も間近に見えて圧倒される。
東尾根から南尾根への合流点は少し急斜面も腐りかけた雪のお陰もあってスノーシューの歯が利いて
苦労はしなかった。ここまで来ると一安心・・・・と思ったが最後の難所が待っていた。
★ 頂上台地へ100mの急登・・・
南尾根に登ると頂上台地から繋がった平らな西側台地を一望する。
そして東側には、ウぺぺサンケ山や丸山、ニペソツ山などが眩いほどに真っ白く連なり別世界を見て
いる光景だった。ここはこの山唯一のビューポイントかも知れない。
さぁ、目指す1000m頂上台地を目の前にして見上げる急斜面は半端では無かった。
正面右側は断崖絶壁の岩峰となりそのすぐ西側の斜面に取付く。ここも樹林は濃くルート選びに
難儀するが徐々に西側へ移動しながら登って行くと程なく1000m台地に着いた。
100mの急登も登って見れば難所ではなかったような気がした。

最後の急登に苦労するも何とか1000m台地に辿り着くと安堵する・・
★ GPSはカーナビで・・・
1000m頂上台地 10:38着
登った所でどこが頂上なのかGPSでも無ければ判らない・・・と 「山の時計」EIZIさんのHP を見て
いたのでカーナビを取り外しポケットに忍ばせていたちゃっかり者のエバである。
実際、平らな樹林帯の中では中々読図だけで一点を見つけるのは大変な場所だった。
ある程度方向と距離を定めて進んでからカーナビを出して位置確認をする。
始めての経験である・・。
カーナビには、ニコロ山とチカベツ山も表示されていて現在地とその距離と方向をモニターが示し
てくれる。あと何m右だな。もう少しだ。ここだ!!・・・・と気が付くと目の前の木にピンクの
テープが付いていた。それが下の写真です。
当然ここを頂上と確信し、優れものGPSの威力を実感した。
ニコロ山頂上 11:00着
登り3時間、初登頂のニコロ山を制しまずは握手して登頂を喜ぶ。
周りは当然樹林帯で景色はほとんど無い。ただ東側に少し移動して断崖の近くに寄ると木々の合間
から東側のウぺぺやニペソツの山を望むもどこで落ちるか判らない絶壁なので無理は出来なかった。
10分程休憩して早々チカベツ山を目指す・・・

ニコロ山(1019m)頂上・・・カーナビを使用して位置を確認した

ニコロ山頂上から切れ落ちた東側岩壁はすぐそばである
★ 電池切れ・・・
ニコロ山からほぼ真北方向に進路を取り、樹林の中を辿る。
場所によりスノーシューが10cmほど沈む軟雪状態だったが快適な歩行と言えよう。
積雪はまだ2m近くあった。
距離は約600m、平の中にも小さなアップダウンがあって常にコンパスを見ていないと
方向を失いそうになる。20分程歩いて再びカーナビのお世話になるとあと50mほどで頂上だった。
しかし、ここで早くもカーナビのバッテリーが切れたのかモニター表示が動かなくなった。
一旦電源を切って再びONにすると表示が復活するも今度は100m以上離れた位置を表示していた。
優れた威力を実感しつつ電池が切れたらただのゴミである。
もしやピンクのテープがあるかも・・・と、周辺を歩き回るも発見出来ず、最後は地図と五感を生かして
ここを頂上と決めて登頂とした。

ニコロ山を後に平坦な頂上台地を辿りチカベツ山へ出発・・
チカベツ山頂上 11:40着
初登頂の二座を制し、いつものコーラで乾杯する。
景色はまったく無いが、少し北に移動すると木々の合間からニペソツから北大雪の一部を見る事が
出来た。ほぼ快晴で暖かく風も弱い絶好の登頂日和。
半信半疑で登り始めたルートも間違える事無く辿る事が出来たし、ペースは遅いが一つ一つの初登頂
を素直に嬉しいと感じている。
満足の登頂も無事下山してなんぼ・・・なのだが、今回は後ろ髪を引かれる思いで下山した。
下山開始してすぐ頂上近くで大きなカバアナを発見しゲットする。荷は重くなるも足取り軽く往路の
トレースを辿って無事下山となる。

チカベツ山(1019m)頂上・・ここもカーナビを使用して位置を確認したが電池が切れて未確認で終わる

思い掛けない二座初登頂で足取り軽く下山するチーヤン・・・(頂上台地にて)

ニコロ山頂上台地から南尾根900m付近からは東側の絶景が広がる・・(パノラマ)

パノラマのアップ写真です。左:ニペソツ山(2013m) 右:丸山(1700m)です。

南尾根880付近から東尾根への下り、腐り始めたトレースを滑るように駆け下りる

小沢の渡渉もスノーブリッジはもう無かったのでそのまま・・・

渡渉してすぐに林道のヘアピンカーブに着き安堵する・・(C550付近)

残雪の林道を歩き終え、今日の山行を終了する・・・
★ 洗濯・・・
登山口 14:18着
静かな山奥で沢の流れる音と春爛漫な日差しは、初登頂を制し満足感溢れた気分と程良く疲れた
体には心地良い登山口だった。急いで帰る用も無く後は温泉で汗を流して帰宅するだけである。
汚れたスノーシューとブラブーツ、雨具のズボンも傍の小沢できれいに洗濯する。
帰り道、道道の向かい側にある未踏の山「二股山(1155m)」の林道偵察をしたが、ほとんど山頂部
まで雪は疎らで林道も悪路の上狭く300mほどで引き返した。次の山・・と思ったがすぐ隣の山でも
これほどの残雪の違いは何だろうか。
結局、次回は別の山を選択することにしたが偵察をしていなかったら雪の無い山に来る羽目となった
ので幸いだった。
この山は来期にとっておこう・・・。

チカベツ林道から道道出合の手前で「二股山」を望みその後林道の偵察に行く・・・
帰路では、「くったり温泉」で汗を流し18:45無事帰宅した。
林道の情報が無ければ来れなかった山だったので、情報をくれたK先輩にも登頂の報告をし
ルートの情報は「山の時計」EIZIさんに感謝したいと思います。ありがとうございました。
※このページは、5/10アップしました。
(チカベツ林道の除雪情報を入手して快晴の中ラッキーな2座登頂成功)
■ 山 行 日 2013年05月08日(水) 日帰り
■ ル ー ト チカベツ林道~ニコロ山南尾根ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №8
■ 登 山 形 態 スノーシュー登行
■ 地 形 図 1/25000地形図 「チカベツ山」「ペンケベツ」
「ニペソツ」「十勝ペンケ山」
■ 三角点・点名 ニコロ山 二等三角点・点名「似頃山(ニコロヤマ)」
チカベツ山 三角点無し
■ コースタイム 登り 3時間(ニコロ山) ニコロ山~チカベツ山 片道20~30分
下り 1時間53分 (ニコロ山から)
<登り>
登山口(チカベツ林道C480)8:00--C550林道ヘアピンカーブ8:28--渡渉8:40--
1000m台地10:38--ニコロ山頂上11:00~11:10--チカベツ山頂上11:40
<下り>
チカベツ山下山12:05--ニコロ山12:25--1000m台地出合12:43--
C749 13:12~20休--C570尾根上13:42--渡渉13:45--
ヘアピン13:52--登山口14:18

今回のルートは緑の実線です・・。(赤の点線は当初の予定ルートでした・・)
★ 除雪情報・・・
ニコロ山とチカベツ山は共に標高が1019mで十勝連峰の南東に位置し、山は台地状で二座は
その南北にあるもどこが頂上なのか判らないほど平坦な場所にある。
東側には十勝川の支流チカベツ川が源流域となり並行するようにチカベツ林道が延びている。
林道を約7㎞ほど進むと取付きには都合の良さそうな東尾根の最短ルートとニコロ山の南尾根も
候補に上がる。
しかし、山自体は登行意欲をそそられるほど格好も良くないしスキーも楽しめる斜面は無さそうだ。
つまり登山の対象としては魅力の少ない山なのだが、「1000m超峰」というだけでエバ夫婦には
登山の対象になっているに過ぎない。
なのでいつ登る?・・・「今でしょ!!」という流行文句には当てはまらない急ぐ山ではなかった。
ただ偶然にチカベツ林道が出合から5㎞ほど除雪がされている・・という情報が近所に住む山の
先輩から伺っていたので残雪多い今年はチャンスかも・・と出掛けて見る事になった。
当初は4月下旬の計画だったが悪天予報で中止となり残雪期なら最後かもと半信半疑の出発だった。
★ 標高差540mの春山・・・
自宅を5:00に出発し、占冠、トマム、狩勝峠を経由してトムラウシ温泉へ向かう道道718号線に入る。
久々の春爛漫の陽気で車も順調に快走し、チカベツ林道出合には7:27に着いた。
林道脇には水芭蕉が所狭しと咲き乱れ、川は雪解け水で勢い良く流れている。山肌に雪は無くこの先
本当に雪があるのだろうか・・と不安になりながら車を走らせた。
出合からキロ程を測りながら位置を確認し、4つ目の橋「けいすいばし」だけが名前を確認出来た。
そこから約1.5㎞走った5.4㎞地点で残雪が現れ車を止める。標高約480m地点だった。
車から降りて少し残雪の状況を偵察したが、ほぼ残雪は繋がっていて車での走行は無理と判断し
ここを登山口として道路脇に駐車した。
登山開始 8:00
今日の足元はブラブーツで歩く。林道の残雪が少ないのでスノーシューはザックに付けて歩いた。
山肌にも少しずつ残雪が出始め、進むに連れて多くなっていく。林道の残雪も深みを増し予定して
いた林道のヘアピンカーブC550地点では積雪30cmはあったろうか、林道一面の残雪だった。
チカベツ川はヘアピンの下を潜ってすぐに二股になっている。ルートは、この両沢の間にある尾根
だが、右股沢の左岸側に作業道跡らしき平坦なところがあるのでこちらを辿る。しかし、対岸に取付
けるスノーブリッジの渡渉点は無く、仕方なく沢をそのまま渡渉することにした。

道道718号線から望むニコロ山とチカベツ山の平らな山容

道道からチカベツ林道を約5.4㎞進んで残雪のため車止め

林道を更に1.5㎞ほど歩いて取付いたチカベツ川上流左岸を辿る・・
★ 尾根上に作業道跡?・・・
渡渉点は右股沢沿いを20mほど歩いた約560m地点。
小さな沢なのでブーツを濡らす事無く無事渡渉を終えたが、取付きの傾斜がちょっと急だったのと
残雪が腐っていて足が埋まり少しだけ苦労した。取付くと鬱蒼とした樹林帯でどこをどう進んで
いいのか分からなくなるほどだったが、取りあえず上を目指して登るとすぐに尾根上と分かる場所
(標高約570m)に出て、そこは作業道跡らしき一本道になっていた。
ここでスノーシューを履き目指す方向と道が一致していたのでありがたく利用させて頂くことにする。

沢を渡渉して登った尾根には作業道跡があって登り易かった・・・

標高700m付近まで作業道が続く・・

尾根から徐々に近づくニコロ山東側の岩壁は圧巻である
★ 顕著な尾根・・・
尾根上の作業道跡は約700m付近まで続き二股に別れていた。
次は標高点749を目指してお世話になった作業道に別れを告げ樹海の尾根上を登る。
749らしき平らで顕著な尾根上を通過し、高度を上げて行くと地形図上の888地点、ニコロ山南尾根上
の稜線が目に入ってくる。同時に右正面にはニコロ山東斜面となる岩峰群も間近に見えて圧倒される。
東尾根から南尾根への合流点は少し急斜面も腐りかけた雪のお陰もあってスノーシューの歯が利いて
苦労はしなかった。ここまで来ると一安心・・・・と思ったが最後の難所が待っていた。
★ 頂上台地へ100mの急登・・・
南尾根に登ると頂上台地から繋がった平らな西側台地を一望する。
そして東側には、ウぺぺサンケ山や丸山、ニペソツ山などが眩いほどに真っ白く連なり別世界を見て
いる光景だった。ここはこの山唯一のビューポイントかも知れない。
さぁ、目指す1000m頂上台地を目の前にして見上げる急斜面は半端では無かった。
正面右側は断崖絶壁の岩峰となりそのすぐ西側の斜面に取付く。ここも樹林は濃くルート選びに
難儀するが徐々に西側へ移動しながら登って行くと程なく1000m台地に着いた。
100mの急登も登って見れば難所ではなかったような気がした。

最後の急登に苦労するも何とか1000m台地に辿り着くと安堵する・・
★ GPSはカーナビで・・・
1000m頂上台地 10:38着
登った所でどこが頂上なのかGPSでも無ければ判らない・・・と 「山の時計」EIZIさんのHP を見て
いたのでカーナビを取り外しポケットに忍ばせていたちゃっかり者のエバである。
実際、平らな樹林帯の中では中々読図だけで一点を見つけるのは大変な場所だった。
ある程度方向と距離を定めて進んでからカーナビを出して位置確認をする。
始めての経験である・・。
カーナビには、ニコロ山とチカベツ山も表示されていて現在地とその距離と方向をモニターが示し
てくれる。あと何m右だな。もう少しだ。ここだ!!・・・・と気が付くと目の前の木にピンクの
テープが付いていた。それが下の写真です。
当然ここを頂上と確信し、優れものGPSの威力を実感した。
ニコロ山頂上 11:00着
登り3時間、初登頂のニコロ山を制しまずは握手して登頂を喜ぶ。
周りは当然樹林帯で景色はほとんど無い。ただ東側に少し移動して断崖の近くに寄ると木々の合間
から東側のウぺぺやニペソツの山を望むもどこで落ちるか判らない絶壁なので無理は出来なかった。
10分程休憩して早々チカベツ山を目指す・・・

ニコロ山(1019m)頂上・・・カーナビを使用して位置を確認した

ニコロ山頂上から切れ落ちた東側岩壁はすぐそばである
★ 電池切れ・・・
ニコロ山からほぼ真北方向に進路を取り、樹林の中を辿る。
場所によりスノーシューが10cmほど沈む軟雪状態だったが快適な歩行と言えよう。
積雪はまだ2m近くあった。
距離は約600m、平の中にも小さなアップダウンがあって常にコンパスを見ていないと
方向を失いそうになる。20分程歩いて再びカーナビのお世話になるとあと50mほどで頂上だった。
しかし、ここで早くもカーナビのバッテリーが切れたのかモニター表示が動かなくなった。
一旦電源を切って再びONにすると表示が復活するも今度は100m以上離れた位置を表示していた。
優れた威力を実感しつつ電池が切れたらただのゴミである。
もしやピンクのテープがあるかも・・・と、周辺を歩き回るも発見出来ず、最後は地図と五感を生かして
ここを頂上と決めて登頂とした。

ニコロ山を後に平坦な頂上台地を辿りチカベツ山へ出発・・
チカベツ山頂上 11:40着
初登頂の二座を制し、いつものコーラで乾杯する。
景色はまったく無いが、少し北に移動すると木々の合間からニペソツから北大雪の一部を見る事が
出来た。ほぼ快晴で暖かく風も弱い絶好の登頂日和。
半信半疑で登り始めたルートも間違える事無く辿る事が出来たし、ペースは遅いが一つ一つの初登頂
を素直に嬉しいと感じている。
満足の登頂も無事下山してなんぼ・・・なのだが、今回は後ろ髪を引かれる思いで下山した。
下山開始してすぐ頂上近くで大きなカバアナを発見しゲットする。荷は重くなるも足取り軽く往路の
トレースを辿って無事下山となる。

チカベツ山(1019m)頂上・・ここもカーナビを使用して位置を確認したが電池が切れて未確認で終わる

思い掛けない二座初登頂で足取り軽く下山するチーヤン・・・(頂上台地にて)

ニコロ山頂上台地から南尾根900m付近からは東側の絶景が広がる・・(パノラマ)

パノラマのアップ写真です。左:ニペソツ山(2013m) 右:丸山(1700m)です。

南尾根880付近から東尾根への下り、腐り始めたトレースを滑るように駆け下りる

小沢の渡渉もスノーブリッジはもう無かったのでそのまま・・・

渡渉してすぐに林道のヘアピンカーブに着き安堵する・・(C550付近)

残雪の林道を歩き終え、今日の山行を終了する・・・
★ 洗濯・・・
登山口 14:18着
静かな山奥で沢の流れる音と春爛漫な日差しは、初登頂を制し満足感溢れた気分と程良く疲れた
体には心地良い登山口だった。急いで帰る用も無く後は温泉で汗を流して帰宅するだけである。
汚れたスノーシューとブラブーツ、雨具のズボンも傍の小沢できれいに洗濯する。
帰り道、道道の向かい側にある未踏の山「二股山(1155m)」の林道偵察をしたが、ほとんど山頂部
まで雪は疎らで林道も悪路の上狭く300mほどで引き返した。次の山・・と思ったがすぐ隣の山でも
これほどの残雪の違いは何だろうか。
結局、次回は別の山を選択することにしたが偵察をしていなかったら雪の無い山に来る羽目となった
ので幸いだった。
この山は来期にとっておこう・・・。

チカベツ林道から道道出合の手前で「二股山」を望みその後林道の偵察に行く・・・
帰路では、「くったり温泉」で汗を流し18:45無事帰宅した。
林道の情報が無ければ来れなかった山だったので、情報をくれたK先輩にも登頂の報告をし
ルートの情報は「山の時計」EIZIさんに感謝したいと思います。ありがとうございました。
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