エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

児玉保則氏の偉業達成へ「中尾山 (1474m)」

2015年09月06日 | 山紀行 (十勝・大雪)
岳友・児玉保則氏の偉業達成に仲間集合・・・!!
表大雪・黄金ヶ原の北西・・・ 中 尾 山 (1474m)
■ 山 行 日    2015年9月5日(土)   日帰り
■ ル ー ト     上俵真布林道~黄金林道~辺別川中尾沢ルート 
■ メ ン バ ー     13名別途記載
■ 登 山 形 態      沢登り&藪漕ぎ
■ 地 形 図     1/25000地形図 「トムラウシ山」
■ 三角点・点名   三等三角点 点名「中尾山ナカオヤマ」
■ コースタイム    登り 3時間  下り 2時間45分
<登り>
07:30    登山開始(黄金林道終点)
07:35    中尾沢出合 (C796)
07:52    850二股(左へ)
08:25    950二股(左へ)
08:45    1080二股(右へ)
09:20    1230源頭
10:10    1450尾根上
10:30    中尾山頂上

<下り>
11:40    下山開始
12:05    南尾根下降
12:53    1215沢出合
13:55    850中尾沢出合
14:20    辺別川本流出合(C796)
14:25    登山口(黄金林道終点)


■ 登山メンバー(通称---藪山同好会)
ko玉、saijo、ikko、グチパパ、tao、明田、坂倉、太田、yoshio、低山大好き、山ちゃん、モコ、エバ



HP・YOSHIOの北海道山情報からGPSログをお借りし編集しています・・
★ KO玉 (児玉保則) さんの偉業・・・
         北海道全山1500座完登、間もなく・・・

HYMLでのペンネームKO玉さん(児玉保則)は、日本山名事典(2万5千地形図に記載されている
全ての山名を収録)に記載されている北海道の全ての山1376座+アルファ=1500座を目標に
17歳から地道に登山をしてきた。
その1500座完登も間もなくだが、今回の中尾山で500m以上全山登頂となる。

北海道で登山道のある山は約250座。
つまり残り1250座の殆どは、沢や藪を漕いだり、積雪期での登頂となるからその苦労は計り知れず
偉業と言うべき快挙だろう。
今回、この記念すべき山行にご本人からお誘いがあり同行する幸運を得た。

去る2012年9月、日高山系「岩内岳(1498m)」を最後に日高全山169座完登時も
同行の機会を頂き光栄な山行だったが、前人未到の北海道の山全山1500座完登へ
向けた児玉氏の勢いには脱帽するばかりだ。


★ 北海道の山500m以上全1038座登頂へ・・・
   【9月4日(金)】
登山計画書に従い前日は美瑛道の駅--びえい「丘のくら」駐車場に集合し、それぞれが車中泊する。
早めに着いた仲間は車中にて前祝の宴会は欠かせず、ホテルハイエースがその会場となった。

   【9月5日(土)】
各自朝食を済ませ出発準備をする。
記念山行の参加者は13名となり初対面のメンバーが3名だった。
下山後は、吹上温泉「白銀荘」での祝賀会がありその賄い役としてチロロ2さんとチロロ3さんが
担うようだった。その他にも遅れて参加するメンバーも居て夜は賑やかになりそうだ。



美瑛道の駅駐車場で出発式


黄金林道終点が登山口となる・・・

6:30 道の駅出発
7:15 黄金林道終点着(駐車)
7:30 出発
すぐに辺別川に入渓。5分で右岸の標高点796二股の中尾沢出合に着く。
水位は前々日の雨の影響で増水していたが透明度はあり渡渉は可能だった。

7:52 850二股(左へ)



黄金林道終点からすぐに降りた辺別川左岸・・・


入渓して5分程で右岸の中尾沢出合となり渡渉する・・・


増水は深い所で膝上くらいだったが全員無事渡渉・・・

★ 滑2ヶ所、滝は無し・・・
ルートの中尾沢は、中尾山の南西斜面に流れる支流で源頭までの距離も2キロほどで短い。
滝は一つも無いが綺麗な滑が2ヶ所ほどあってそこが唯一の楽しみかも知れない。
遡行は簡単だが850二股、950二股そして1080二股と各枝沢の読図は最低限の条件だろう。
目指した源頭は、中尾山の北尾根コルだったが1080二股右股からの登りで小さな枝沢に気が付かず
出たところは南尾根1450m付近だった。しかし、そのルート上には踏み跡や鋸目もあって意外と
登られている事が伺えた。



普段はもっと少ない水量と思うが、滑の流れはどの沢も落ち着くなぁ~






花は期待していなかったが何種か咲いていた。これは「ミソガワソウ」


一緒の列に居たので記念に一枚!sakagさんです。


上流に来て水量が極端に減ると源頭が近い事を示す・・・


次は枯れ沢に・・・1230が源頭だった


そして、笹薮に突入!・・・悦ちゃん楽しそう!

★ 偉業達成の瞬間・・・
10:30 中尾山頂上
10:10頃1450m付近の鬱蒼とした灌木帯の尾根に出た。
少しガスが掛かっていたが左側に頂上らしきポコが見える・・・「えっ左?」
地形図で確認するとどうも南尾根上に居る事が分かる。予定とは反対の尾根上だった。
それでも何故か踏み跡や鋸目も確認、多くがこのルートを辿った証拠である。
13名が踏みつけて更にルートははっきりとなり後ろから行く私たちは楽でした。

一番最後は、Ko玉さんです。
藪も20分程で終わり頂上に着くと、みんなで偉業達成の瞬間を腕のトンネルを作って迎えます。
ニコニコ照れくさそうにでも嬉しそうに主役の登場! 「1038座 登頂おめでとう!!」



南尾根上から望む「中尾山」


頂上直下の藪を漕ぐメンバーたち・・・


三角点の前で主役を迎えます・・・




児玉保則さん 500m以上の山全1038座登頂の瞬間です!


偉業達成に同行した藪山仲間たちです・・・全山1500座も、もう少しなんです


yoshioさんの手作り横断幕、全山完登の時もこの幕を使いま~す (中尾山頂上にて)

★ 三等三角点の眺望・・・
頂上滞在 10:30~11:40
登頂した時はガスの中で展望が全く無かった。
折角の記念山行なのに写真を撮って下山ではつまらないし、ここは展望の良い山と
聞いているので好天を期待して少し待つ事にした。
一番の期待は、黄金ヶ原の紅葉とトムラウシ山の展望、更に扇沼山や十勝連山も望めたら・・・

狭い山頂にひしめく13名の野獣たち・・・
各々にガスの切れ目にシャッターを切り始めた・・・



中尾山頂上・・・これでほぼ満杯の広さです


少しだけ紅葉が始まった頂上北側の斜面でした・・・


ガスが切れ始め西の眼下に見えて来たのは「忠別湖」


北東側に顔を出したのは期待していた黄金ヶ原・・・その向こうのトムラウシは見えず


クワウンナイ川の源頭部を見下ろす中々の絶景だ!


奥に見え始めた山は、扇沼山・・・なんとか満足の眺望でした

★ 下山ルート・・・
エバ夫婦だけならほぼ来た道を戻るのがセオリー・・・
しかし、今回のメンバーは皆つわもの揃い
来た道を帰る訳がなかった。でもどのルートで下りるかはリーダーのko玉氏のみ知る?



ハイ松の藪を漕いで下山開始する・・・

ルートはGPSログで確認してほしい。
結局は、南尾根を辿り小さな西尾根を乗越して中尾沢850二股の右股沢上流
(1215m付近)に下りたようである。

この間の藪漕ぎは猛烈だったが、一番後ろでまた楽をしてしまった・・・(苦笑)



中尾沢850二股右股沢を下りる


本流の辺別川に出合い遡行山行も終わりだ・・・お疲れ様でした

★ 達成記念祝賀会・・・

会場は、吹上温泉「白銀荘」18:00~祝賀会の予定
山に登ったメンバーは各々に温泉で汗を流し会場に集まる・・・
遅れて参加するメンバーもボチボチ到着して少しずつ賑やかになって来た。
賄い料理を厨房から運び、記念の横断幕を壁に貼って準備完了!



ご挨拶するKo玉さん・・・常にニコニコしています


祝賀会に集まった仲間は総勢19名と聞いているが飛び入りで駆け付けた仲間も・・・


ケーキのサプライズ・・・モコちゃんの提供でした。ありがとう!


写真には20名が写っています・・・白銀荘にて

★ 更なる偉業へ・・・
児玉さんの挑戦はまだまだ続きます・・・。
北海道の山、全山1500座完登まであと11座を残すばかり、最後の山も決めていて
参加者には発表した。(ここでは内緒です)

来年はその最後の山も同行出来ればこんな光栄はありません。
児玉さんと登っていると、色々と学ぶことが多いし山が面白く感じてくるから不思議です。

更なる偉業達成に向けて頑張ってほしいものです。
児玉さんへ 本当にお疲れ様、そしておめでとうございます。





※9/13 アップ終了・・・