エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

パウダー求めて・・・音江山 (795.6m)

2017年01月15日 | 山紀行 (増毛・夕張・芦別)
展望とパウダースキーを求めて・・・音江山 (795.6m)
■ 山 行 日   2017年01月14日(土)   日帰り
■ ル ー ト    沖里河温泉~北西尾根ルート
■ メン バ ー   
夫婦登山 №2 サイちゃん、りんご、ベンさん夫妻(下りのみ)
■ 登 山 形 態  山スキー
■ 地 形 図   1/25000地形図  「石狩深川」「イルムケップ山」

■ 三角点・点名   一等三角点 「点名 オトエヤマ」
■ コースタイム  登り 2時間25分  下り 50分
<登り>
10:10    採石場入口(駐車地)出発
10:35    登山口分岐
12:35    音江山頂上

<下り>
13:00    下山開始
13:40    登山口分岐
13:50    採石場(駐車地)着



ルートはGPSログによるものではありませんが、大体こんな感じです。

★ 今年2回目の夫婦登山・・・
天気予報が良ければ昨年取り溢していた未踏1000m超峰で東大雪の「軍艦山 (1181m)」を計画していたが、
どうしてもすっきりした天候に恵まれず、計画を延期することにした。
以前と違い「行ってだめなら温泉・・・」なんて悠長な余裕もなく、行くなら「確実に登頂したい」と自分に条件を
付けて臨むことにしている。サラリーマン故に悲しい現実があり、夫婦で登らなければ意味も無く、条件を増や
せば登頂の数が減ることは承知で計画を立てている。

延期して空いた休日をどうするか・・・それでいつも迷っている。

偶然、「音江山」山行の情報が飛び込み、迷いながらも相談して夫婦で行く事にした。
前回は5年前の2012年3月だった。気心知れた仲間と初めて登った音江山。
同行者の誕生日と重なり山頂で「バースディーパーティーをやろう」とジンギスカンの用意までして
出掛けた思い出の山でもあった。更に山頂近くから北斜面のオープンバーンが最高のパウダーであり
スキーが楽しかった印象は今も強く残っている山だった。
夫婦共々スキーは決して上手くはないし、未踏峰ばかりに拘って登っている訳でもないので
空いた休日一日はこの山でスキーを楽しもうと今年2回目の夫婦登山がここに決定する。


★ アプローチ3時間は想定外・・・
山行の発案者と現地9:00に会いましょうと打合わせ。
深川まで一般国道でも2時間あれば着くだろうと逆算し自宅を7:00に出た。
しかし、この日は今季一番の冷え込みとなり-15℃を下回る極寒の朝だった。
路面状況も悪くトロトロ運転は止む終えず時間だけがどんどん過ぎていく感じだった。

結局、登山口駐車帯に着いたのは10:00になり所要3時間は想定外だった。
ただ、同行の仲間たちも9:30過ぎに着いたらしく登山口で会うことが出来た。



登山口となる採石場の広い駐車帯 (駐車時は事務所の指示に従うが休みの様だった) すでに10台近い車で賑わっていた。

★ 快晴・無風の登山日和も・・・
アウターの上着を忘れた事件!
先着していた仲間二人には先に出発してもらう。
・・で、準備をしているとアウターの上着が無いことに気が付き一瞬真っ白に。
ここも-10℃以上の極寒だったが、快晴・無風という好条件と寒さ対策でインナーダウンと
ウインドブレーカーを持って来ていたので間に合わせることにした。(ダメだったら戻ると決めて出発)



約2キロの林道はこの先の沖里河温泉が休業中のため除雪がされていない。しかし、先行者のトレースがありがたい。


トレースのお陰で林道終点の登山口標識まで25分で着いた・・。


標高529m「剣山」のある稜線に向けて北東斜面をひと登りする・・・

★ 体調不良・・・
先行してもらった仲間とは剣山の稜線を超えたところで追い付き合流する。
しかし、ひとりが体調不良(風邪)を訴えていて山行中止も視野にゆっくり登ってはいたが少し辛そうだった。
オキリカップ川支流川のSBを超えて音江山の北斜面の登りに入るといくつかのトレースはあるものの急斜面を
直登するスノーシューのトレースは使えずラッセルするアルバイトが始まった。
ラッセルは交代しながらも結構な深雪に汗を掻きインナーダウンが濡れ始めてきた。



音江山の北斜面を登るメンバー・・・


二人との山行は初めてと記憶する・・・


体調不良も頑張るリーダー・・・こう言う絵が良く似合ういい男だ!


眼下に広がる音江町の市街地と遠望する増毛山地の山々が素晴らしい・・・


高度感もあり冬山に登っている実感も得られて楽しそう・・・


頂上手前にある白樺樹林帯にて


唯一携帯で撮ったリーダーサイちゃん(右)とりんごちゃん

★ 寒過ぎてカメラ電池切れ・・・
12:35 音江山 頂上
先行者と後続組も到着し、賑やかになった山頂。
快晴・微風も寒さは半端なく写真を撮る余裕など無かったが、山頂写真だけは撮りたいと三脚も出して準備した。
しかし、極寒故にカメラのバッテリーが放電し「電池切れ」のレッド表示で点滅中だった。
全員が揃う前に二人だけ先に撮ってみたがなんとか成功。

全員揃ったところでタイマー機能を使って撮ろうとすると突然カメラの電源が切れる始末。
一端カメラを温め再挑戦すると撮れそうだったが、シャッターが切れる前にまた電源が切れてしまった。

もう寒いので集合写真は諦め、早々下りの体制に入ることにする。

あぁ~・・・・・・。



カメラで撮れた最後の一枚「音江山」頂上にて  背景はスキー場のある沖里河山802m

★ 再会とパウダー満喫・・・
下山し始めてすぐ尾根上で先行していたHYMLの仲間である美瑛在住のベンさんご夫妻と再会する。
「ここに居れば必ず会えると思って・・」と言いながら北斜面を一度滑り終えて登り返して来たところだった。
早く登り始めた者の特権だが、登り返す元気印はスキーの滑りを見て納得するところでもある。

そして、全員で超パウダーなオープンバーンを思いっきり滑り今シーズン最初のスキーらしいスキーを楽しんだ。

下りはあっという間、40分も掛からず登山口標識のある林道まで下りて来る。
ほとんど登り返しもなくスキーを滑らせて全員無事登山口駐車場に到着。

ベンさん夫妻とはここで別れ、私たちは深川の青少年スポーツセンターの近くにある
「アグリ工房まあぶ」の温泉で温まり解散した。

自宅からもう少し近ければ何度でも訪れたいスキーの山だが、片道3時間は少し遠いアプローチなのが残念だった。

サイちゃん、りんごちゃんそしてベンさんお世話になりました。またどこかで会いましょう。