エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

晴れとパウダー求めて・・・来馬岳 (1040m)

2017年02月01日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
日帰り山行、晴れとパウダー求めて・・・
厳冬もまた良し・・・来 馬 岳 (1040m)
■ 山 行 日    2017年1月31日(火)   日帰り
■ ル ー ト     サンライバスキー場ルート
■ メ ン バ ー     夫婦登山 №5
■ 登 山 形 態     山スキー
■ 地 形 図    1/25000地形図  「カルルス温泉」
■ 三角点・点名   二等三角点 点名「来馬岳 ライバダケ」
■ コースタイム    登り 2時間18分   下り 30分
<登り>
09:30  第一リフト乗車
09:40  リフト終点下車

09:50  登山開始
10:30  第二リフト終点
11:30  C900 東斜面取付き
12:08  来馬岳頂上

<下り>
12:25  下山開始
12:45  第二リフト終点
12:55  サンライバスキー場下


★ スキーを楽しみたい・・・
日帰りで行ける山の選択でいつも悩む事だが、夫婦登山であるが故決定は直前でも構わない。
この日、道内の広い範囲で雪の予報となり前日まで天気予報に注目する。
ただ、晴れればどこの山でも良い・・と言う訳ではない。
遠くても自宅から片道2時間前後、最近登っていない山そして、スキーが楽しめそうな山・・と条件付き。
上さんとそんな相談をしながら天気予報で晴れる場所が特定された。
それが室蘭地区。支笏湖周辺も札幌周辺も雪マークでダメだったので候補は絞られた。
徳舜瞥山、ホロホロ山、オロフレ山そして来馬岳の4座に決定!この中で条件に合う山は「来馬岳」
となり早々webで情報を入手する。
前回の登頂は、2010年10月18日オロフレ峠コースからカルルス山を経由して登っていた。
スキーを楽しむならスキー場から登れないかと検討していると2003年12月の初登頂がスキー場コースと判明。
しかし、ほとんど記憶は薄れ忘れていた。記録を見るとスキーではなく夏道登山で登っていた。

さて、どうなるか分からないがスキー場のオープンに合わせるように自宅を7:00に出発した。



携帯アプリのGPSログを元に実線を引いてみました・・・


今回も活躍した携帯GPSログ

★ 第二リフト休止・・・
9:00 サンライバスキー場到着
予想通り自宅から2時間で着く。
平日なのに大型バスや一般車もそれなりに駐車していて失礼ながら意外な賑わいに驚いた。
しかし、ほとんどの客は中学生や高校生の団体ツアー客ばかりで一般客は少ないようだ。
リフト券売場で一回券を買う時、「一番上まで行きたいのですが・・」と聞くと
「今シーズン第二リフトは休止していますので第一リフトだけになります」と言われた。
つまり第一リフト終点からの登行となり、使用していないコースを登らなければ行けないと言う事だ。
窓口で問合せるのは止めて取り敢えずリフト一回券230円を2枚購入しリフトに乗る事にした。

なるようになる・・いきあたりばったり作戦で行こう!・・・と出発した。



スキー場下から望むコース全体の様子・・・来馬岳の頂上は雪雲で隠れて見えない。

★ 一安心・・・
9:30 第一リフト乗車
9:40 第一リフト終点下車

ザックを背負ったスキーヤー・・・ここでは異様に映っているかも、そんな視線を感じながらリフトを降りる。
係員の目に留まらない場所まで移動し、作戦開始。
スキーにシールを張り始めた。
するとパトロール隊員が来て「登るんですか?気を付けてね・・・」で終わる。

「えっ?」って感じ・・・これって登ってもOKと言う事?と勝手に解釈。
ならばまず「一安心・・・」した場面だった。



休止している上部のゲレンデからスキー場を見下ろす・・・


休止している第二リフト終点駅・・・後方に太平洋が見えている。

★ 頂上まで1㎞・・・
10:30 第二リフト終点
予定になかったアルバイトで約40分のロスはあったが、休止中のコースは
新雪パウダーの急斜面なので下りが楽しみだった。準備運動と考えれば無駄な40分ではない。

地形図を確認するとここから頂上までは丁度1㎞と分る。
小さな雪庇を形成する痩せた東尾根は迷うことなく真っすぐだしその向こうは直登する東斜面。
急斜面も疎林帯なので雪質さえ良ければスキーは楽しめそうだとテンションが上がる。
ただ、頂上付近には雪煙が舞い強風であることも想像出来たので、行けるところまでと歩を進めた。



第二リフト終点から東尾根に登ったところからオロフレ山をズームする。


東尾根の始まりに見つけた6合目標識・・・


オロフレ山を背に東尾根を辿る・・・


正面に来馬岳を見ながら痩せた東尾根を辿る・・・


いよいよ核心部。来馬岳東斜面の急登が始まる900m付近・・・


表面パウダーの雪質で足首くらいのラッセルで登る、スキーには良い斜面だ!

★ 急登も良い斜面を見上げる・・・
11:30  C900付近 東斜面取付き
時折北風の突風を浴びながらも天気は晴れたり降ったりを繰り返す。
行けるところまでと歩を進めたがここまで来たら登るしかないと決めていた。
足首からひざ下位のラッセルだったがパウダーでジグを切りながら一歩ずつ上を目指した。
先日登った東大雪の軍艦山を思い出しあの絶壁に近い急斜面を登ったことを思うとこんな斜面は簡単だ!
そう言い聞かせるように登ればいつか頂上に着くものだと焦ることなく雪を踏み締めた。

雪煙で頂上部が見えなくてもGPSを見るとすぐ上だった。
そして、頂上稜線が目視出来ると安堵しひと登りで標識も確認出来た。


12:08  来馬岳頂上
C900の取付きから登ってみれば38分で頂上だった。

色々不安もあったが、今回の山も選択は成功!
厳冬もまた良し・・今後の来馬岳再来も選択肢に加えようと直感的に思った次第だ。

頂上はもちろん貸切。
寒いけどいつもの山頂コーラで乾杯!
写真を撮ってシールを外し早々下山体制に入る。

12:25  下山開始


7年ぶり3度目の頂上に立つ


風が強かったが、一歩ずつが登頂に繋がった・・・

★ スキーの凄さ・・・
12:45  第二リフト終点
12:55  スキー場コース下

下りの写真を撮る余裕がなかったので一枚も無い。
山頂から急斜面の滑降は、慎重にジグを切りながらも楽しい下りだった。
痩せた尾根も凸凹ながらスキーは良く滑りあっという間に第二リフトに着く。
そして、誰も滑っていない休止中のゲレンデを貸切で滑降・・・格好良くないが自己満足。
終わってみれば頂上から30分とは・・・改めてスキーの凄さを実感した。

大満足の来馬岳でした。


★ 温泉とサプライズ・・・
帰路での温泉をどこで入るか?
色々あり過ぎて迷った結果、カルルスでも登別でもなく白老町竹浦にある「富士の湯温泉ホテル」に決めた。
ここは昨年HYMLの仲間たちと沢納会後にganさんのお勧めで始めて利用した温泉だった。
早朝6:30~利用出来、入浴料はなんと350円でシャンプーとソープ付き。
内風呂が4つ、露天もあって温っまるのが何より・・。上さんも満足し紹介出来て良かった。

さて、後は帰るだけだったが車中、チーヤンより思いもよらぬご提案があった。

10年以上使っているアウターのパンツが前回の軍艦山で破れてしまい修繕しようと思っていた。
ところが今回その破れが広がり生地もヨレヨレなのは承知していたが、苫小牧のイオンにモンベルが
あるので寄ってみない?見るだけかも知れないが・・・と前置きあり。

そして、買ってしまった。
これをサプライズと言わずしてなんと言う・・・じゃないけど(笑  嬉しかった。

でもチーヤンのアウターはもっと古いのに・・・2着は無理かなぁ~と言ったら
「私はモンベルよりノースフェイスがいいわ」と購入を拒否。
では、近いうちに買いましょうねと約束して、私の還暦にちなんだ赤いアウターを買いました。



モンベルのストリームジャケット2016~2017年モデル
パンツは、アルパインパンツの黒で決定!