念願の一座ようやく・・・
三角山 (851m)~屏風山 (1261m)
■ 山 行 日 2017年4月5日(水)~6日(木) 山中テント泊
■ ル ー ト ペペシュル林道ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №10
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「占冠」「屏風山」
■ 三角点・点名 三角山 三等三角点 点名「紅白 ベニシロ」
屏風山 三等三角点 点名「屏風山 ビョウブヤマ」
■ コースタイム 一日目 登り 4時間40分 (登山口~三角山頂上付近テン場まで)
二日目 登り 3時間35分 (テン場~屏風山まで)
下り 1時間55分 (屏風山~テン場まで)
2時間55分 (テン場~登山口まで)
<一日目・登り>
09:20 三角線林道出合スタート
09:55 C475ペペシュル林道出合
11:20 C510林道二股(左へ)
12:25 C600林道終点(南東尾根取付き)
14:00 三角山頂上付近 C1テント設営
14:30 三角山(851m)頂上
15:00 安着
<二日目・登り>
05:15 出発
05:40 C810 ポコ
06:20 C926 ポコ
06:45 C986 ポコ
07:10 C1045ポコ
08:00 C1129ピーク
08:50 屏風山(1261m)頂上
<下り>
09:15 下山開始
09:53 C1045ポコ
10:05 C986 ポコ
10:15 C926 ポコ
10:35 C810 ポコ
11:10 C1 テン場 テント撤収
12:00 テン場下山
13:55 C510ペペシュル林道出合
14:55 登山口(三角線林道入口)
ルート図
★ 念願の夕張・屏風山・・・
北海道には「屏風」という名の付く山・岳・岩は、12座ほどある。
その中で標高1000mを超えるものは四座あり、芦別岳の下・半面山の北西にある「屏風岩1485m」と
層雲峡の東に位置する「屏風岳1792m」、糠平湖の西に位置する「屏風山1291m」そして今回の夕張岳
南東稜線上にある「屏風山1261m」である。ただ、私たちが対象にしている1000m超峰に「岩」は
基本的にカウントしていないので「屏風岩」は外している。これで他三座の屏風はすべて登頂した。
最後になった夕張・屏風山はずっと以前から登る機会を伺っていたが、何せ奥深い遠い山である。
いくつかのルートを選び登山口の偵察に出かけた事もあったが、決行に至ったのは今回が最初だった。
その後押しをしてくれたのが、HYMLの岳友でもある山ちゃんことHP「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」
の記録だった。
その記録はこちら ⇒ HP 「ゆっくり歩きの低山を楽しむ」清風山~三角山~屏風山
今年の三月中旬に仲間三名と山中1泊で登頂している。ルートも私が考えていたものとは違い林道を
上手く使った確実なルートと読み、4月の頭にやろうと温めていた計画である。
★ ほぼ山ちゃんルート・・・
まったく独自性のない山行ばかりだが、登頂者の記録をそのまま辿ろうとしてもそう簡単な事ではない。
今回、山ちゃんたちの記録を読む限り8キロ近い林道歩きと三角山への登りそしてちょっと複雑で
幾つものアップダウンがある長い稜線を辿るルートは最初から覚悟して臨む必要があった。
三月と四月の違いや残雪量・雪質・寒暖・天候・装備など状況はすべて変わっている訳で、
自分たちの実力に合わせた新たな計画は慎重を期した。
幸い計画の両日が快晴予報なのが大きな期待と救いになった。
エバ夫婦としては6年振りのテント泊を準備して、ほぼ山ちゃんルートで屏風山の初登頂狙いで
臨むことにした。ただし、清風山だけは登らず屏風山の登頂を第一目的に決行した。
★ 終始モービル痕様々・・・
自宅を7:20に出発して登山口となる占冠村静岡の三角線林道出合には8:45に着いた。
林道出合は、国道237号線沿いで駐車スペースが無く止む無く道路脇に駐車する。
地形図と携帯GPSアプリで位置を確認しながら快晴の中順調なスタートを切った。
三角線林道を20分ほど歩くとヘアピンカーブの手前に地形図には載っていない林道分岐がある。
右折して三角線林道から離れすぐ北にあるペペシュル林道に繋げたいが地形図とコンパスだけでは
難しいルート取りかも知れない。幸いGPSアプリを使えばより最短でペペシュル林道に出るルートは
明らかで程なく出合う。
ペペシュル林道は広くおびただしいスノーモービルのトレースで雪道は固められていた。
徐々に気温も上がり始めるが、ラッセルは無く久しぶりの重荷だけが肩に食い込んでいた。
C510林道二股までアップダウンを繰り返しながら辛抱の2時間を歩いた。この林道は帰りも
シールは外す事が出来ないなぁ~とちょっと気落ちする。
二股を左折して地形図には無い林道はペペシェル川支流沢沿いに伸びている。ここにもモービルの
トレースは多く、もしや三角山まで付いているのではと期待してします。林道は地形図の水線が途切れる
標高600mまで延びて一端途切れる。SBは難なく渡り三角山の南東尾根取付きとなる。(12:25)
ところが、モービルのトレースは予想通り尾根上にもあり考える事なく利用させて頂いた。
重荷は、さすがに堪えたが三角山頂上稜線には1時間ちょっとで登り切り平らな場所にホッとする。
テン場は三角山頂上より500mほど東側に決めて早々テントを設営。
テン場を踏み固めただけでブロック壁などは一切作らず単に張ったままで完了する。
稜線上にもモービルのトレースは何度も行き交った跡がありその先は屏風山にも向かっていたので
またまた期待する他力本願の私だった。
国道237号線沿いで占冠村静岡に林道の入口がある
三角線林道は20分ほどしか歩かない
三角線林道からペペシュル林道へ (ここの連絡路が難しい?)
ルート上ほぼすべてにモービルのトレースがあり山行には助けられた・・・
三角山頂上近くに張ったベースキャンプ テントはPAINEのライトテント4~5人用
三角山頂上にて 背景後方に屏風山と夕張岳を望む
三角山からズームした屏風山と夕張岳 手前の円いコブは1129
★ 快晴、アタック日和・・・
昨夜の安着は、ラジオから流れるファイターズVSロッテ戦を聞きながらまだ明るい15時過ぎから始まった。
夫婦登山でテント泊は2011年4月以来6年ぶりだったが、今回のテントは移住性を重視して4~5人用を
用意したので余裕のスペースである。
静寂とポカポカ陽気風もなくホッとする安堵感の中で、冷えたビールは五臓六腑に染み渡った。
疲れもあったしファイターズは負けるし一気に酔いがまわって18時過ぎには二人ともご就寝となる。
【4/6】
夜中も含めてほとんど風の音は聞こえず静かな朝を迎えた。
3:00の起床時は満点の星空。寒くもなく今日の初登頂が待ち遠しかった。
5:15 快晴・無風の中テントを後にする。
残念だったのが用意していた携帯の充電器が機能せずまったく充電になっていなかった。
そのため、アプリも電話も使う事が出来ず本来の地形図とコンパスで読図の登行に変わってしまった。
しかし、辿るルート上にはずっとモービルトレースがあり結局、屏風山の頂上手前までお世話になった。
ルート上810、926、986、1045、1129各ポコを踏むたびアップダウンを繰り返す。
気温が上がり道中はアウターも脱いで歩いたが、1129ポコからは少し冷たい風を受けてアウターを着た。
雪は多少腐って来てもトレース上はしっかり固いので非常に歩きやすかった。下り斜面もシールを
付けたままそれなりに滑り楽しかった。
C986ポコから近づく1129ポコを始め屏風山と夕張岳がはっきりと全容を現し始めると
テンションも一気に上がって来る。
C986から望む夕張岳をズーム
同場所でのチーヤン
C1045コブから1129、屏風山、夕張岳のラインナップ
1129から望む屏風山の全容と夕張岳・・・モービルのトレースがおびただしい
1129から望む芦別岳のズーム 手前左のポコは小夕張岳
屏風山を背に1129ポコにて
1129からシールを付けたまま滑り下りる 遮る深いトレースはモービル痕
★ 念願の初登頂に感無量・・・
8:50 屏風山頂上
後で知ったことだが、この日帯広では22.6度を記録し初夏の陽気であったらしい。
その陽気はここにも伝わるような快晴と眺望に恵まれ、最高の初登頂をプレゼントされた。
1129ポコから屏風山の南東陵末端の裾野は広く斜度も緩いので苦労せず登ることが出来た。
相変わらずここにもモービルの後は縦横無尽に走り回り、念願の屏風山も見るも痛々しい限りだ。
しかし、頂上手前200m位から急に痩せ尾根となりモービルがUターンしている理由も納得する。
両サイドは標高差100m以上の急斜面、高度感は迫力あるが意外にも恐怖心はまったく起きない。
スキーのまま痩せ尾根を慎重に歩きながら最後のポコを登ると、もうこれ以上は行けないと思える
岩稜帯が現れその手前が頂上だと分かる。
登れただけでも感無量なのにすばらしい眺望のサプライズ・・・スッキリと360度を見渡し、
夕張岳を始め芦別岳までの山座同定や日高の山々を見渡しながらきっとあれが幌尻か?なんて
知ったふりも許される絶景を夫婦締めしていた。
そんな最高の頂上に居るのに滞在はいつもと変わらず30分で終了。
「もうここに来る事はないね・・・。」と夫婦の会話。
辿ってきたルートを戻りテン場を目指した。
いよいよ屏風山の痩せた尾根を辿る
屏風山頂上から望む芦別岳
感無量、念願の屏風山初登頂!
4/6 快晴・微風の屏風山(1261m)初登頂 背景は夕張岳
屏風山の岩陵と夕張岳のズームは圧巻である
屏風山頂上からの滑降・・・
★ 長かった帰路・・・
屏風山からの帰路は、少しずつ標高を下げながらのアップダウンルート。
登り返しは短く下り斜面が長いというメリットがあった。
シールを付けたまま下り斜面は勢い良く滑りポコとポコの間も登りの半分で通過していた。
テン場に戻って来た時は、一応に安堵し「もう登りは無いぞ」と自分で自分をなだめた。
しかし、再び担いだ重いザックと長い長い林道歩きは登り以上に疲れ、靴擦れの痛みに耐えながら
とにかくガマンのゴールだった。
三角山 (851m)~屏風山 (1261m)
■ 山 行 日 2017年4月5日(水)~6日(木) 山中テント泊
■ ル ー ト ペペシュル林道ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №10
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「占冠」「屏風山」
■ 三角点・点名 三角山 三等三角点 点名「紅白 ベニシロ」
屏風山 三等三角点 点名「屏風山 ビョウブヤマ」
■ コースタイム 一日目 登り 4時間40分 (登山口~三角山頂上付近テン場まで)
二日目 登り 3時間35分 (テン場~屏風山まで)
下り 1時間55分 (屏風山~テン場まで)
2時間55分 (テン場~登山口まで)
<一日目・登り>
09:20 三角線林道出合スタート
09:55 C475ペペシュル林道出合
11:20 C510林道二股(左へ)
12:25 C600林道終点(南東尾根取付き)
14:00 三角山頂上付近 C1テント設営
14:30 三角山(851m)頂上
15:00 安着
<二日目・登り>
05:15 出発
05:40 C810 ポコ
06:20 C926 ポコ
06:45 C986 ポコ
07:10 C1045ポコ
08:00 C1129ピーク
08:50 屏風山(1261m)頂上
<下り>
09:15 下山開始
09:53 C1045ポコ
10:05 C986 ポコ
10:15 C926 ポコ
10:35 C810 ポコ
11:10 C1 テン場 テント撤収
12:00 テン場下山
13:55 C510ペペシュル林道出合
14:55 登山口(三角線林道入口)
ルート図
★ 念願の夕張・屏風山・・・
北海道には「屏風」という名の付く山・岳・岩は、12座ほどある。
その中で標高1000mを超えるものは四座あり、芦別岳の下・半面山の北西にある「屏風岩1485m」と
層雲峡の東に位置する「屏風岳1792m」、糠平湖の西に位置する「屏風山1291m」そして今回の夕張岳
南東稜線上にある「屏風山1261m」である。ただ、私たちが対象にしている1000m超峰に「岩」は
基本的にカウントしていないので「屏風岩」は外している。これで他三座の屏風はすべて登頂した。
最後になった夕張・屏風山はずっと以前から登る機会を伺っていたが、何せ奥深い遠い山である。
いくつかのルートを選び登山口の偵察に出かけた事もあったが、決行に至ったのは今回が最初だった。
その後押しをしてくれたのが、HYMLの岳友でもある山ちゃんことHP「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」
の記録だった。
その記録はこちら ⇒ HP 「ゆっくり歩きの低山を楽しむ」清風山~三角山~屏風山
今年の三月中旬に仲間三名と山中1泊で登頂している。ルートも私が考えていたものとは違い林道を
上手く使った確実なルートと読み、4月の頭にやろうと温めていた計画である。
★ ほぼ山ちゃんルート・・・
まったく独自性のない山行ばかりだが、登頂者の記録をそのまま辿ろうとしてもそう簡単な事ではない。
今回、山ちゃんたちの記録を読む限り8キロ近い林道歩きと三角山への登りそしてちょっと複雑で
幾つものアップダウンがある長い稜線を辿るルートは最初から覚悟して臨む必要があった。
三月と四月の違いや残雪量・雪質・寒暖・天候・装備など状況はすべて変わっている訳で、
自分たちの実力に合わせた新たな計画は慎重を期した。
幸い計画の両日が快晴予報なのが大きな期待と救いになった。
エバ夫婦としては6年振りのテント泊を準備して、ほぼ山ちゃんルートで屏風山の初登頂狙いで
臨むことにした。ただし、清風山だけは登らず屏風山の登頂を第一目的に決行した。
★ 終始モービル痕様々・・・
自宅を7:20に出発して登山口となる占冠村静岡の三角線林道出合には8:45に着いた。
林道出合は、国道237号線沿いで駐車スペースが無く止む無く道路脇に駐車する。
地形図と携帯GPSアプリで位置を確認しながら快晴の中順調なスタートを切った。
三角線林道を20分ほど歩くとヘアピンカーブの手前に地形図には載っていない林道分岐がある。
右折して三角線林道から離れすぐ北にあるペペシュル林道に繋げたいが地形図とコンパスだけでは
難しいルート取りかも知れない。幸いGPSアプリを使えばより最短でペペシュル林道に出るルートは
明らかで程なく出合う。
ペペシュル林道は広くおびただしいスノーモービルのトレースで雪道は固められていた。
徐々に気温も上がり始めるが、ラッセルは無く久しぶりの重荷だけが肩に食い込んでいた。
C510林道二股までアップダウンを繰り返しながら辛抱の2時間を歩いた。この林道は帰りも
シールは外す事が出来ないなぁ~とちょっと気落ちする。
二股を左折して地形図には無い林道はペペシェル川支流沢沿いに伸びている。ここにもモービルの
トレースは多く、もしや三角山まで付いているのではと期待してします。林道は地形図の水線が途切れる
標高600mまで延びて一端途切れる。SBは難なく渡り三角山の南東尾根取付きとなる。(12:25)
ところが、モービルのトレースは予想通り尾根上にもあり考える事なく利用させて頂いた。
重荷は、さすがに堪えたが三角山頂上稜線には1時間ちょっとで登り切り平らな場所にホッとする。
テン場は三角山頂上より500mほど東側に決めて早々テントを設営。
テン場を踏み固めただけでブロック壁などは一切作らず単に張ったままで完了する。
稜線上にもモービルのトレースは何度も行き交った跡がありその先は屏風山にも向かっていたので
またまた期待する他力本願の私だった。
国道237号線沿いで占冠村静岡に林道の入口がある
三角線林道は20分ほどしか歩かない
三角線林道からペペシュル林道へ (ここの連絡路が難しい?)
ルート上ほぼすべてにモービルのトレースがあり山行には助けられた・・・
三角山頂上近くに張ったベースキャンプ テントはPAINEのライトテント4~5人用
三角山頂上にて 背景後方に屏風山と夕張岳を望む
三角山からズームした屏風山と夕張岳 手前の円いコブは1129
★ 快晴、アタック日和・・・
昨夜の安着は、ラジオから流れるファイターズVSロッテ戦を聞きながらまだ明るい15時過ぎから始まった。
夫婦登山でテント泊は2011年4月以来6年ぶりだったが、今回のテントは移住性を重視して4~5人用を
用意したので余裕のスペースである。
静寂とポカポカ陽気風もなくホッとする安堵感の中で、冷えたビールは五臓六腑に染み渡った。
疲れもあったしファイターズは負けるし一気に酔いがまわって18時過ぎには二人ともご就寝となる。
【4/6】
夜中も含めてほとんど風の音は聞こえず静かな朝を迎えた。
3:00の起床時は満点の星空。寒くもなく今日の初登頂が待ち遠しかった。
5:15 快晴・無風の中テントを後にする。
残念だったのが用意していた携帯の充電器が機能せずまったく充電になっていなかった。
そのため、アプリも電話も使う事が出来ず本来の地形図とコンパスで読図の登行に変わってしまった。
しかし、辿るルート上にはずっとモービルトレースがあり結局、屏風山の頂上手前までお世話になった。
ルート上810、926、986、1045、1129各ポコを踏むたびアップダウンを繰り返す。
気温が上がり道中はアウターも脱いで歩いたが、1129ポコからは少し冷たい風を受けてアウターを着た。
雪は多少腐って来てもトレース上はしっかり固いので非常に歩きやすかった。下り斜面もシールを
付けたままそれなりに滑り楽しかった。
C986ポコから近づく1129ポコを始め屏風山と夕張岳がはっきりと全容を現し始めると
テンションも一気に上がって来る。
C986から望む夕張岳をズーム
同場所でのチーヤン
C1045コブから1129、屏風山、夕張岳のラインナップ
1129から望む屏風山の全容と夕張岳・・・モービルのトレースがおびただしい
1129から望む芦別岳のズーム 手前左のポコは小夕張岳
屏風山を背に1129ポコにて
1129からシールを付けたまま滑り下りる 遮る深いトレースはモービル痕
★ 念願の初登頂に感無量・・・
8:50 屏風山頂上
後で知ったことだが、この日帯広では22.6度を記録し初夏の陽気であったらしい。
その陽気はここにも伝わるような快晴と眺望に恵まれ、最高の初登頂をプレゼントされた。
1129ポコから屏風山の南東陵末端の裾野は広く斜度も緩いので苦労せず登ることが出来た。
相変わらずここにもモービルの後は縦横無尽に走り回り、念願の屏風山も見るも痛々しい限りだ。
しかし、頂上手前200m位から急に痩せ尾根となりモービルがUターンしている理由も納得する。
両サイドは標高差100m以上の急斜面、高度感は迫力あるが意外にも恐怖心はまったく起きない。
スキーのまま痩せ尾根を慎重に歩きながら最後のポコを登ると、もうこれ以上は行けないと思える
岩稜帯が現れその手前が頂上だと分かる。
登れただけでも感無量なのにすばらしい眺望のサプライズ・・・スッキリと360度を見渡し、
夕張岳を始め芦別岳までの山座同定や日高の山々を見渡しながらきっとあれが幌尻か?なんて
知ったふりも許される絶景を夫婦締めしていた。
そんな最高の頂上に居るのに滞在はいつもと変わらず30分で終了。
「もうここに来る事はないね・・・。」と夫婦の会話。
辿ってきたルートを戻りテン場を目指した。
いよいよ屏風山の痩せた尾根を辿る
屏風山頂上から望む芦別岳
感無量、念願の屏風山初登頂!
4/6 快晴・微風の屏風山(1261m)初登頂 背景は夕張岳
屏風山の岩陵と夕張岳のズームは圧巻である
屏風山頂上からの滑降・・・
★ 長かった帰路・・・
屏風山からの帰路は、少しずつ標高を下げながらのアップダウンルート。
登り返しは短く下り斜面が長いというメリットがあった。
シールを付けたまま下り斜面は勢い良く滑りポコとポコの間も登りの半分で通過していた。
テン場に戻って来た時は、一応に安堵し「もう登りは無いぞ」と自分で自分をなだめた。
しかし、再び担いだ重いザックと長い長い林道歩きは登り以上に疲れ、靴擦れの痛みに耐えながら
とにかくガマンのゴールだった。