エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

57年トリオで再訪・石狩白老滝

2018年08月29日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
HYML57年トリオで再訪・・・
ポンベツ川支流石狩白老川上流~石狩白老滝
■ 山 行 日     2018年8月19日(日)  日帰り
■ ル ー ト     ポンベツ川支流石狩白老川
■ メ ン バ ー      エバ、カズ、うらら
■ 登 山 形 態      沢登り
■ 地 形 図     1/25000地形図   「森野」「不風死岳」
■ コースタイム    登り 3時間   下り 3時間(沖野温泉経由)
<登り>
07:40        林道ゲート出発
08:00        林道二股出合(右へ)
08:40        林道二股出合(右へ)
08:50        ポンベツ川砂防ダム(入渓)
08:53        石狩白老川出合
08:58~09:05  滑の始まり
10:40        石狩白老滝
10:55        滝の上へ移動開始
11:15        滝の上到着

<下り>
12:00        下山開始
13:30        ポンベツ川出合
13:35        林道出合
13:40        沖野温泉への分岐
13:45        沖野温泉
14:05        林道分岐
15:00        林道ゲート到着



web上からお借りしました。全体的な位置が分かると思います・・


GPSログではありません。だいたいこんな感じでのルート図です。

★ どうでもいいが57年トリオ・・・
昨日の丹鳴岳に出掛けたメンバーも57年トリオと少し若いHIROさんとの4名Pだったが、
今日はメンバーがひとり入れ変わっての3名Pは偶然の57年トリオだった。
まぁどうでもいい話ではあるが、初めての同行となる3名Pなのでちょっと記してみた。

(※1957年生れ 全員61歳のパーティーと言うだけです・・・)

カズさんと私は2度目となる石狩白老滝遡行。
今回の再訪は、うららさんに滝の素晴らしさを体感してもらう事と滝の上にあがりコバルトブルーの
滝壺を見ることが目的だ。気温が高ければ滝壺で泳ぐことも願っていたが・・・。



森野橋を過ぎてすぐの林道出合にあるゲート前に車を停める


林道二股・・・ポンベツ川沿いの右股へ進む(道道1045号線千歳白老線)


ポンベツ川と石狩白老川出合に当たる林道二股の標識


二股を右に進むとすぐにポンベツ川の砂防ダムに出合い林道は終わる。


一端、ポンベツ川に入渓し少し戻ると石狩白老沢出合となる・・・

★ 約1時間の林道歩き・・・
ゲート横から林道に入り出発。
20分ほど歩くと二股となり左は深沢川沿いの「深沢林道」右はポンベツ川沿いの「道道1045号線」
と立派な標識がある。ルートは右側に進み三人のおしゃべりは止まらない。
この林道はかつて国道276号線の支笏湖まで繋がっていたとする道道のようだが、今はどこで途切れて
いるのか?いないのか?

林道自体は、車も通れるほどの道幅で歩きやすいが長い間開通していない事もあり荒れ気味である。
一部倒木や崩壊している個所もあり仮にゲートが開いていても車は途中でデポになる。

ほぼ1時間歩くと立派な看板と見落としそうな小さな林道二股に出合う。
ルート確認の際、この看板を目印にするといいだろう。右に進むとすぐに砂防ダムがあり林道は終わる。
出合った沢はポンベツ川であるが入渓して少し戻ると石狩白老川に出合う。
(帰路は、この出合からすぐに林道に上がる踏み跡があるので利用した)



出合から少し入った石狩白老川の渓相


出合から5分で一枚床の小滝がある・・・

★ 苔むした巨岩のゴーロ帯・・・
石狩白老川に入り5分ほど歩くと一変する渓相となり一枚床の小滝に出合う。
ちょっと感動なので記念写真を撮ったのは以前と同じだった・・・。
清流と苔むした巨岩のゴーロ帯でポンベツ川とはまったく渓相が違う。
右岸左岸と渡渉を繰り返したり沢沿いの踏み跡を辿るが、ルート取り次第で
遡行時間に差の付く沢かも知れない。

沢に主だった支流は無く迷わず上流部の滝まで行けるが、次第に苔むした岩は巨岩となり
その乗越に苦労するかも知れない。ただ、沢中の巨岩を避けて右岸、左岸沿いに高巻く
踏み跡やピンテもあり上手く見つけられたら時短になると思う。

最終目的の石狩白老滝が近づくと突然、断崖絶壁の柱状節理のような壁が現れその世界が
一変する。そして、巨岩帯の一番奥に絶壁から流れ落ちる大滝が目に飛び込む。
それが正しく「石狩白老滝」で落差は30~40mほどだろうか?

見上げる滝は一見の価値がありマイナスイオンを浴びながら滝の真下まで行くことも可能だ。
白老周辺には、ここの他にも悪魔の顔を持つと言われた「社台滝」や日本の滝百選に選ばれた
「インクラの滝」などもある。

今回のもう一つのお目当ては、この滝の上に登り更に上から流れ落ちる滝とその下に溜まった
コバルトブルーの滝壺を見る事だったのでさっそく登ることにした。
初めて目にするうららさんの開いた口が閉じない状態・・・だった。



ほとんどの石が苔で覆われ神秘に渓相を物語っている・・・


時期的に花々が少ない中、「ダイモンジソウ」が更に心を癒してくれた・・


石狩白老滝の手前に現れた断崖絶壁・・・


これが「石狩白老滝」です!





★ 二段の滝・・・
滝の上に登る定まったルートはないが、滝から少し戻った右岸側に崩れ落ちた岩が
堆積した急斜面が目に留まる。
登り口を見極め慎重に登ると絶壁の手前に草付きが出て来てトラバースすると眼下に
コバルトブルーの滝壺が見えてくる。あとは踏み跡もあり容易に滝壺まで下りられる。

タイム的には、20分ほどで二段目の滝壺まで着けるだろう。
下から見上げる滝とは別物で別世界な場所・・・こんなところがこの世にあるのか?と
ここに居る自分を見失いそうになる感動を覚える。

贅沢にもこの壺で泳ぐ・・・なんて、神に逆らうふとどき者と天罰が下りそうだが
ここに来た者だけが選べる特権で神秘の中にも楽しさを求めれば、やっぱり泳ぎたくなる
プールなのだ。
しかし、この日は寒く水も冷たい。逸る気持ちを抑えて泳ぐことは諦めた・・・。

下りは、登りとは違う急斜面を辿りしばらく右岸側の鹿道(踏み跡)を探しながら巨岩帯の
沢を避けるように歩いた。のちに左岸側にも高巻きルートのような踏み跡とピンテを見つけ
楽して距離を稼ぎ再び沢に戻ると間もなくポンベツ川の出合いだった。



これが見たかったコバルトブルーの滝壺。素晴らしいの一言だ!


直径が20mほどの滝壺は周囲の壁に覆われ神秘な世界を醸し出している・・


カズさんが先に降りる・・・


石狩白老滝の上・・・滝の落ち口に立ち見下ろす絶景


二段目の滝壺に戻る・・・


滝壺で記念撮影・・・寒かったので泳ぎは中止


何度振り返っても飽きない絶景だった・・・

★ おまけ?沖野温泉・・・
石狩白老川からポンベツ川に出合い渡渉した対岸に何かを計測する支柱がある。
そのすぐ横から林道まで出られる踏み跡があり1分と掛からず往路の林道に出る。
ここから5分ほど戻ると右手に小さな沢と砂防ダムがあり、よく見ると踏み跡が確認出来る。
これが次の「沖野温泉」と呼ばれる場所への入口。
踏み跡を辿ると早々小沢を跨ぎその先に大きめの砂防ダム(ポンベツ川温泉の沢谷止)が出てくる。
ダムの右岸側に踏み跡があり容易に乗っ越すとその先に沖野温泉の流れ落ちる湯の滝が見えてくる。

沖野温泉という名前の由来は諸説あるようですが・・・
この周辺はクスリサンベツと呼ばれていたようです。クスリサンベツとはアイヌ語で「薬湯の流れる川」
という意味でアイヌ時代からこの温泉はクスリとして活用されていたようです。
周辺には他にもいくつかの温泉があるようで、「クスリサンベツ地区の湯」と呼ばれていたようです。
昭和の初めにはこの温泉の名前にもなっている沖野さんが、周辺で温泉宿を経営していたが間もなく
廃業し現在に至っているという事でした・・・。(webから)

温泉の温度は33℃~35℃でちょっとぬるめ。
滝の上にちょっとした湯船があるが、気持ち良く入るにはそりなりの作業と時間が必要である。
下の滝で打たせ湯を楽しむのもいいが今日はレデイも居るので遠慮しておこう・・・。

往復30分で再び林道に戻り帰路とした。

帰りの温泉は、白老町字竹浦の「富士の湯温泉ホテル」で汗を流し、錦岡のラーメン「極」で
お腹を満たして帰宅した。



流れ落ちる湯の滝は、温泉です・・・


滝上の源泉


源泉に入るまさに足湯・・・です

※ 8/29 ようやくアップしました・・・!








最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お世話になりました! (うらら)
2018-09-02 00:00:42
丹鳴川のブログに石狩白老滝アップをお願いしましたが、すでにアップ済みでしたね。
神秘の泉は、本当に信じられないようなこの世のものとは思えない不思議な世界でした。遡行に同行させて頂き本当に良かったと感動の1日でした。もう少し暖かかったら水浴したかった…。
エバさん、素晴らしき世界を見せてくださりありがとうございました。
返信する
アップ済みです(笑 (エバ)
2018-09-02 05:37:39
私にとっては二度目の石狩白老滝でした。
一回目は天気も悪く最初から雨具を着ての遡行でした。
滝上にあったコバルトブルーの滝壺の事も知らず、ただ滝に感動しての下山でした。
その後知って、いつかは自分で・・と思っていたので良いチャンスでした。

同行者が居てくれて嬉しかったです。
カズさんも二度目で滝上に登るルートを教えてくれたのも
心強かったです。
連れて行ってもらう遡行も楽しいですが、やはり自分でルート工作しながら
登下するのはより楽しいですね。

また付き合ってくださいね!
返信する

コメントを投稿