エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

海向山(570m)~恵山(618m)

2017年10月28日 | 山紀行 (道南)
guchiパパのご案内で初登頂・・・
海向山 (570m)恵山 (618m)
■ 山 行 日       2017年10月26日(木)
■ コ ー ス       海向山周遊コース~権現堂コース
■ メ ン バ ー        guchiパパ、エバ夫婦 夫婦登山 №20
■ 登 山 形 態        登山道
■ 地 形 図       1/25000地形図  「恵山」
■ 三角点・点名      海向山---二等三角点   点名「海向山 カイコウサン」
               恵山------三等三角点   点名「恵山 エサン」

■ コースタイム      海向山 登り 1時間10分   下り 55分
              恵山 登り 1時間10分   下り 1時間15分

【海向山】
<登り>
06:10  スタート
06:40  前峰の尾根上
07:20  海向山(570m)頂上

<下り>
07:30  下山開始
08:03  分岐
08:25  登山口P

【恵山】
<登り>
08:30  スタート
09:40  頂上

<下り>
10:10  下山開始
10:40  椴法華コース分岐

       椴法華コースへ紅葉見物

11:05  椴法華コース分岐
11:25  登山口P



携帯GPSを元に辿ったルートです

★ 居酒屋「ハイエース」の思い出・・・
昨夜は、恵山の道の駅「なとわ・えさん」の駐車場で坂口さんとそれぞれ車中泊した。
三人での懇親会は、わが居酒屋「ハイエース」で19時過ぎから始まり22時頃まで続く。
こういう場は以前にも一度あった事を帰宅してから思い出した。それは2009年3月まで遡り
丁度坂口さんの誕生日と重なった日でもあった。その夜はショートケーキをバースディケーキに見立て
居酒屋「ハイエース」で祝った事を思い出す。翌日はカスべ岳とメップ岳を案内して頂き、両山を初登頂した。
その時の写真が後に出版された「雪山ガイド」にも掲載され、忘れられない山行として記憶は鮮明だ。


★ 登山日和・・・
5:30 道の駅 出発
6:00 賽の河原駐車場着

道の駅6:00出発の予定も、双方早く目が覚めてしまう。
日の出前も快晴無風で絶好の登山日和になりそうな朝だった。
出発前に道の駅の展望デッキから海を眺めると一列に並んだ漁火がきれいだった。

道の駅から登山口までは約30分で到着。
誰も居ない一番乗りの私たちだ。ここは海向山と恵山の境目で両山の登山口にもなっている。
登山口からも両山が望めたが、恵山は朝陽の登る東側なので逆光となりシルエットになってしまう。

まずは海向山へ
6:10 出発
坂口さんのお勧めは、先に海向山を登り次に恵山がいいらしい。
ただ時間が早過ぎて、海向山から恵山を望む景色は逆光になって残念だった。
また、4日前に来たばかりの坂口さんが海向山の異変に気が付く。
海向山は、山全体がサラサドウダンなどのツツジの山でこの時期は真っ赤に紅葉した海向山の
絶景が望めるのにすっかり落葉してしまい残念がっていた。やはり数日前の台風の影響で
落葉してしまったと判断出来る。真っ赤に燃える海向山を想像しながら登山開始となる。

コースもルートも坂口さん任せでスタートした。
海向山は、活火山「恵山」の外輪山の一つでその最高峰らしい。
登山口から見ると小高い山が三つ望み、真ん中の山456m峰を経由して右側に見える海向山の
南斜面から登るコースらしい。古い地形図に記載された登山道とはかなり違っているので驚いたが
以前は、この山に馬が放牧されていて登山道とは違ういわゆる「馬道」が多過ぎたため登山道が
甘いになったところもあるらしい。今は、登山標識とピンテで順路を示し周回するのが一般的らしい。



駐車場から海向山に歩き始めた登山道


周りの木はサラサドウダンで真っ赤に紅葉しているはずだったが、すっかり落葉して寂しかった


前峰の中腹から振り返り「恵山」を望むも逆光でシルエットしか見えない


海向山周回コースの分岐点・・・右回りの方が楽である

★ 左なのに右回り?・・・
登山口から30分程歩くと分岐(上の写真)があり、ちょっと面白い標識に出合う。
お勧めのコースは、標識に向かって左側に進むのに「右回りコース」の表示に戸惑う。
左回りコースで進むと頂上までの距離は短いが直下が急斜面で大変らしいと下山時に納得する。
お勧め通り右回りコースを辿り前峰となる456峰を経由し一端コルまで降りてから海向山の
南斜面に取付くルートらしい。
道中ほとんどサラサドウダンの樹林の中を歩いているが、坂口さんは何度も落葉したドウダンに
落胆していた。(例年紅葉は11月に入っても見られたらしい・・・)



振り返る逆光の恵山も少しずつ見えては来た・・

★ 手軽な周回コース・・・
7:20 海向山(570m)頂上
登山口から僅か1時間10分の登頂に正直拍子抜けしたが、逆にその手軽さはいい。
頂上スぺースは広くないが、周りにびっしりとツツジが群生し満開を想像すると圧巻だ。

遥かなる海向山と恵山だっが、思い切って来て見ると、その素晴らしさを実感した。
朝陽をいっぱいに浴びながら記念写真を撮って早々下山をしたが、次はツツジの咲く6月に
ゆっくりと再来したいと思う山だった。

周回コースだから下山は別の道を辿る。
朝陽を正面に浴びながらも急斜面の方向は北東方向だった。
標高差は150m程でジグを切り転ばないよう気を付けて降りたが、
ここを登りに使わないのは正解だと右回りコースに改めて納得する。



もう少しで海向山の頂上です・・・


朝陽が眩しい海向山(570m)初登頂です・・・

残るサラサドウダンの紅葉を楽しむ

下山ルートの途中から少し外れたところにサラサドウダンの紅葉が見られた


まだ残っていたイタヤカエデの紅葉


パイプ橋を渡って登山口は近い・・・


海向山を下山して駐車場に戻って来た・・・次は目の前の恵山に登る

★ 海向山を背に恵山を目指す・・・
8:30 登山口スタート
海向山から登山口に着くと一台の軽トラが増えていた。
さぁ~いよいよメインの恵山へ出発だ!  


坂口さんのブログから拝借させて頂くが、標高300~350㍍の火口原一帯には低標高にもかかわらず、
ガンコウラン、エゾイソツツジ、ミネズオウ、コケモモ、イワカガミのほかにも多様な高山植物が生育する。
山肌を真っ赤に染めるエゾヤマツヅジ、道南でしか見られないサラサドウダンも有名である。
これらの花々を楽しむには5月下旬から6月上旬がお勧め。さらに、山肌を覆うサラサドウダンを中心と
した紅葉もみごとな山でもある。道内でもっとも遅い紅葉登山を楽しめる山でもある。

火口原の賽の河原駐車場まで自動車道で上がることもできる。そこから火口原や山頂や外輪山へ延びる
遊歩道が整備されている。登山道はこのほかに、椴法華側からの椴法華コースと八幡川コースがある。
2015年に長年閉鎖された恵山高原コースも整備されて、恵山側からも登れるようになった。
 
焼けただれた溶岩のオブジェの間を縫って登ると、足元から三方に青い海が広がり、津軽海峡を挟んだ
下北半島が近い。また、道内では数少ない信仰の山でもある。頂上には恵山大権現が祀られ、賽の河原
には三十三観音の石仏群や、200年前に高田屋嘉兵衛が海上安全を祈願して建立したといわれる
十一面観音像が今でも残る。

火口原を挟んで恵山と対峙するのが外輪山の最高峰海向山は、主峰の恵山とは対照的な穏やかな山容である。
この山は全山サラサドウダンを主体とするツツジ類で覆われていて、初夏には釣鐘状の可憐な鈴なりの
赤い花を咲かせ、秋には全山を真っ赤に燃やす。他では見られないみごとな紅葉景観だ。
この山には賽の河原駐車場から周回コースがあり、恵山とセットで登るとタイプの違う山を楽しむことができる。

筆不精なエバ、この山に限り失礼を承知で坂口さんの解説をパクリました。
すべてがこの中に凝縮されているし、この山を知らない私が知ったふりをして書くのはおこがましい
というものです。


★ 権現堂ごんげんどうコース・・・
広い駐車場とコース案内図、トイレも完備された登山口。
山に登らない観光客も車で来られ手軽に恵山を間近に観る事が出来るので人気の登山口らしい。


恵山へ登山開始…背景の右側が海向山


最初の登山道は、舗装された遊歩道になっていた・・・


舗装路から整備された登山道に変わる・・・


焼けただれた溶岩のオブジェとガンコウランやエゾイソツツジの群落が一面に広がっている


恵山特有なのか溶岩の形状は類を見ない芸術性を感じる・・・


少しずつ高度を上げながら朝陽を浴びて気持ちが良い・・右奥に海向山を望む


途中、登山道からちょっと外れた展望台のような場所に立ち寄る・・・


展望台で小休止


ようやく登れた恵山(618m)頂上 初登頂


頂上から恵山の街を見下ろす・・・


頂上から少し離れた場所に神社がある・・・


頂上で頂いた函館銘菓のメルチーズ。美味しかった!


メルチーズのパンプキン味


頂上神社


恵山大権現

★ 下山開始・・・


海を望む火山、樽前山とは形状も歴史的背景も違う恵山を登頂し満足の下山は足取りが軽い


権現堂分岐。ここからコースを椴法華コースに少し移行してお勧めの紅葉見物へ


本来なら真っ赤に紅葉したサラサドウダンのトンネルなのだそうだ・・・


紅葉の名残りは少しだけ見られた・・・


絶景の紅葉・・・坂口さん著書の裏表紙に使われた場所で同じアングルです


最後に「賽の河原」ルートを通って登山口へ




何体かある地蔵や石碑は、「海の安全」を祈願して置かれたものが多かった


最後にguchiパパに撮って頂いた恵山をバックにした私たち


登山口近くから望む恵山・・・

※ 恵山・海向山に関する情報は坂口さんのHPもご参照下さい 
※ 前日の函館山はこちら

★ 余韻・・・


帰路で立ち寄った大沼で駒ケ岳を背に一枚・・・


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