笹薮に迷い見つけた三角点に感激・・・ 東三国山 (1230m)
(ガスと笹に迷走しつつ1時間半のロスも登り直し登頂した価値ある山)
■ 山 行 日 2010年10月9日(土)
■ ル ー ト 幌加美里別支線林道から南面ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 No.27
■ 登山形態 笹薮漕ぎ
■ 地 形 図 1/25000地形図 「東三国山」
■ コースタイム
<登り>
登山開始 (林道C880付近) 9:18
C960付近 土場跡 9:45
C1070付近沢 10:15
C1100付近で伐採道跡に出合う 10:20頃
C1150付近 (エバ命名・・笹原の二股) 10:45頃 ・・北北東に登っていた
迷走のロスタイム 10:45~12:15
C1150に戻る 12:15
東三国山 頂上 13:00 (登り 3時間42分・・ロスタイム含む)
<下り>
東三国山 下山開始 13:10
C1150付近 13:35
C1070付近沢 13:52
960付近 土場跡 14:12
C880 車止め(登山口) 14:38 (下り 1時間28分)
★ プロローグとルート
兼ねてから10月に計画していた道東(東大雪)の未踏峰、気になる3座 (東三国山1230m、喜登牛山
1312m北稜岳1256m)を一泊二日で一気にハンターしようと早朝 5:00に出発する。
目指す第一座目は 「東三国山」、登山道の無い山で登頂するには積雪期か林道と沢を詰めて薮を掻き
分けて登る二者択一しかない。
今回後者を選んだのは、薮山ではいつも参考にさせて頂いているHP「地図がガイドの山歩き」saijyoさん
や「山の時計」eiziさんそして「一人歩きの北海道山紀行」坂口さんの紀行文から意外と短時間で登頂
していることを知り挑戦して見ることにした。ルートは、国道241号線足寄から12キロほど手前の「芽登」
から道道88号線(本別・留辺蘂線)に入り約14キロ走ると名湯・芽登温泉への出合いとなるがそのまま
道道を進み3.8キロで前方に幌加美里別橋が見えてくる、そのすぐ手前を右折する林道(幌加美里別林
道)に入り約12.8キロ走ると幌加美里別支線林道の出合いとなり右折する。林道は一部工事中の箇所
もあったが快適に走行出来紅葉真っ盛りに気を取られ車を止めたくなるほどのドライブが楽しめた。
支線林道に入っても走りやすい林道だが奥に進むほど道は狭くなり悪路となっている。2キロほど走った
810二股では進む方向側にテープが張られていたが自己責任で通過して慎重に進むと約900m進んだ
C880付近まで来て車止めとなる。この先は道が崩壊していたり廃道化した荒れた伐採道が続いていた
が車は走行出来ない。(9:08に到着)
地形図「東三国山」
★ 順調な出発・・・
9:18 出発
ホロカビリベツ川の左岸にある荒れた伐採道跡を辿って登りはじめる。周りは針広混合葉樹帯で秋の深
まりを感じながらゆっくりと歩く。940で小沢の二股となり左股へ。伐採道は崩壊し先は道路かどうかの
判断に迷う場所もある。足を濡らさないよう(と言ってもエバは長靴だったが)渡渉して左股右岸へ行くが
砕石のような石は歩き難く、倒木も多いので避けながら何度か渡渉し沢沿いを登った。下りで気が付いた
が右岸の少し上に伐採道跡がありこれを辿れば最速に登頂出来たかも知れない。
車をデポした林道C880付近(上から見た映像)
枯れた蕗が目立つ廃道化した伐採道跡を歩く・・・(車止めのすぐ上付近)
960土場跡を過ぎても沢沿いを登ることにしたが・・・
★ 解消したはずの貫気別山のトラウマ・・・
960土場跡には9:45に着いて坂口さんの記録とほぼ同じ25分ほどだった。
他力本願と言う訳ではないが坂口さんはこの先1050付近まで沢沿いを登りその後沢から離れて北上し
ている。地形図を見てもこの付近から北上すると頂上までの最短だったので1070付近で沢から離れ北
上することにした。斜面は笹薮だがせいぜい腰下くらいで薄く薮漕ぎと意識しない程度の登りだった。少し
登った1100付近で笹一面だが伐採道跡と分かる道路に出合う。恐らく960土場の左(北側)に見えた道
路から繋がっているものと想像した。あの道路を辿らなかったのは、沢から離れていくように見えたし10
50付近までは沢から離れたくなく「間違った」という先月の貫気別山騒動のトラウマ的意識が残っていた
のかも知れない。
しかし、その笹の伐採道跡は北に延びていて歩き易いこともあり使わせて頂く事にした。すると間もなく
古いピンクのテープと新しいピンクのテープを見つけ半有頂天となる。エバはやっぱり他力本願タイプだっ
たのだ。
1100付近で伐採道跡に出合いそれを詰める・・・
★ 悪夢 (命名・笹の二股・・)・・・ 迷走タイムの1時間30分・・・
もうすぐ頂上だ・・と思ったのは私だけではなかったはず。東三国山は標高1230mでその差僅か80m
である。1150m地点に来てそう思いながらもひたすら笹薮を漕いで来た。しかし、その先を見て左右の
判断を迫られた。ここは坂口メモにも無い自分の判断で決めなければならない笹の二股である。
前方の山頂部はガスで何も見えない。一面が笹原の中に区切るように松の林が一列に延びていた。
地形図とコンパスを出すも確かなのは高度だけ。右を選択する。
★ 迷走タイム・・・
C1150付近 10:45~12:15
テープを頻繁に付けながら選択した右を登り切って頂上と思われる台地状に着く。ガスが雨となり服を濡
らし始めた。しかし、頂上らしき笹原に三角点を探し回るもいっこうに見付からない。視界は悪いし腰くらい
の笹原もあまり広範に動き回ると危険だ。恐らく30分は徘徊したかも知れない。でも見付からなかった。
冷静ではあったが、諦めと失望とまたか・・というトラウマが蘇える。俺にはやっぱり読図力が無いんだ。
悔しいが今日は下山しよう。喜登牛山も北稜岳もやめて明日もう一度リベンジしよう。そんな夫婦のナサ
バナ(情けない話)である。
★ 左へ・・・
12:15 笹の二股と命名した1150まで下りてきてふと時計を見た。そして振り返る。
さっきは右へ登って失敗した。ならば次は左がある。時間もまだ早いし試してみる価値は充分あるぞ・・・
と思った。チーヤンを残し少し偵察のつもりで左を登った。
50mほど登って偶然古いテープを発見する。再度、地形図とコンパスでその方向を見極める。先ほどの
右よりも斜度があり高い。こっちだと確信する。
チーヤンを呼び再度登り直すことを提案する。
1200mで見上げるほどの急斜面に出合う。地形図でいう直下の地形だ。
攀じ登ってみると突然古い伐採道に出て、今度は新しいピンクのテープを見つけた。
伐採道はすぐに終点となり頂上部となる笹原に出た。その奥には鬱蒼とした林があり少し高い所が目に
入ったので笹を漕いで100mほど進むと新旧のテープが付いた木を見つけ駆け寄る。
13:00ついに、鬱蒼とした笹原から三角点を見つけ思わず万歳を三唱した。
登り直してようやく見つけた三角点・・・
感激の瞬間・・・「三角点おまえを探していたんだ」
諦めずに探し辿り着いた「東三国山」頂上に感激した・・・
※ 喜登牛山は林道を偵察して翌日に・・・が雨で、北稜岳も中止し帰宅する。
(ガスと笹に迷走しつつ1時間半のロスも登り直し登頂した価値ある山)
■ 山 行 日 2010年10月9日(土)
■ ル ー ト 幌加美里別支線林道から南面ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 No.27
■ 登山形態 笹薮漕ぎ
■ 地 形 図 1/25000地形図 「東三国山」
■ コースタイム
<登り>
登山開始 (林道C880付近) 9:18
C960付近 土場跡 9:45
C1070付近沢 10:15
C1100付近で伐採道跡に出合う 10:20頃
C1150付近 (エバ命名・・笹原の二股) 10:45頃 ・・北北東に登っていた
迷走のロスタイム 10:45~12:15
C1150に戻る 12:15
東三国山 頂上 13:00 (登り 3時間42分・・ロスタイム含む)
<下り>
東三国山 下山開始 13:10
C1150付近 13:35
C1070付近沢 13:52
960付近 土場跡 14:12
C880 車止め(登山口) 14:38 (下り 1時間28分)
★ プロローグとルート
兼ねてから10月に計画していた道東(東大雪)の未踏峰、気になる3座 (東三国山1230m、喜登牛山
1312m北稜岳1256m)を一泊二日で一気にハンターしようと早朝 5:00に出発する。
目指す第一座目は 「東三国山」、登山道の無い山で登頂するには積雪期か林道と沢を詰めて薮を掻き
分けて登る二者択一しかない。
今回後者を選んだのは、薮山ではいつも参考にさせて頂いているHP「地図がガイドの山歩き」saijyoさん
や「山の時計」eiziさんそして「一人歩きの北海道山紀行」坂口さんの紀行文から意外と短時間で登頂
していることを知り挑戦して見ることにした。ルートは、国道241号線足寄から12キロほど手前の「芽登」
から道道88号線(本別・留辺蘂線)に入り約14キロ走ると名湯・芽登温泉への出合いとなるがそのまま
道道を進み3.8キロで前方に幌加美里別橋が見えてくる、そのすぐ手前を右折する林道(幌加美里別林
道)に入り約12.8キロ走ると幌加美里別支線林道の出合いとなり右折する。林道は一部工事中の箇所
もあったが快適に走行出来紅葉真っ盛りに気を取られ車を止めたくなるほどのドライブが楽しめた。
支線林道に入っても走りやすい林道だが奥に進むほど道は狭くなり悪路となっている。2キロほど走った
810二股では進む方向側にテープが張られていたが自己責任で通過して慎重に進むと約900m進んだ
C880付近まで来て車止めとなる。この先は道が崩壊していたり廃道化した荒れた伐採道が続いていた
が車は走行出来ない。(9:08に到着)
地形図「東三国山」
★ 順調な出発・・・
9:18 出発
ホロカビリベツ川の左岸にある荒れた伐採道跡を辿って登りはじめる。周りは針広混合葉樹帯で秋の深
まりを感じながらゆっくりと歩く。940で小沢の二股となり左股へ。伐採道は崩壊し先は道路かどうかの
判断に迷う場所もある。足を濡らさないよう(と言ってもエバは長靴だったが)渡渉して左股右岸へ行くが
砕石のような石は歩き難く、倒木も多いので避けながら何度か渡渉し沢沿いを登った。下りで気が付いた
が右岸の少し上に伐採道跡がありこれを辿れば最速に登頂出来たかも知れない。
車をデポした林道C880付近(上から見た映像)
枯れた蕗が目立つ廃道化した伐採道跡を歩く・・・(車止めのすぐ上付近)
960土場跡を過ぎても沢沿いを登ることにしたが・・・
★ 解消したはずの貫気別山のトラウマ・・・
960土場跡には9:45に着いて坂口さんの記録とほぼ同じ25分ほどだった。
他力本願と言う訳ではないが坂口さんはこの先1050付近まで沢沿いを登りその後沢から離れて北上し
ている。地形図を見てもこの付近から北上すると頂上までの最短だったので1070付近で沢から離れ北
上することにした。斜面は笹薮だがせいぜい腰下くらいで薄く薮漕ぎと意識しない程度の登りだった。少し
登った1100付近で笹一面だが伐採道跡と分かる道路に出合う。恐らく960土場の左(北側)に見えた道
路から繋がっているものと想像した。あの道路を辿らなかったのは、沢から離れていくように見えたし10
50付近までは沢から離れたくなく「間違った」という先月の貫気別山騒動のトラウマ的意識が残っていた
のかも知れない。
しかし、その笹の伐採道跡は北に延びていて歩き易いこともあり使わせて頂く事にした。すると間もなく
古いピンクのテープと新しいピンクのテープを見つけ半有頂天となる。エバはやっぱり他力本願タイプだっ
たのだ。
1100付近で伐採道跡に出合いそれを詰める・・・
★ 悪夢 (命名・笹の二股・・)・・・ 迷走タイムの1時間30分・・・
もうすぐ頂上だ・・と思ったのは私だけではなかったはず。東三国山は標高1230mでその差僅か80m
である。1150m地点に来てそう思いながらもひたすら笹薮を漕いで来た。しかし、その先を見て左右の
判断を迫られた。ここは坂口メモにも無い自分の判断で決めなければならない笹の二股である。
前方の山頂部はガスで何も見えない。一面が笹原の中に区切るように松の林が一列に延びていた。
地形図とコンパスを出すも確かなのは高度だけ。右を選択する。
★ 迷走タイム・・・
C1150付近 10:45~12:15
テープを頻繁に付けながら選択した右を登り切って頂上と思われる台地状に着く。ガスが雨となり服を濡
らし始めた。しかし、頂上らしき笹原に三角点を探し回るもいっこうに見付からない。視界は悪いし腰くらい
の笹原もあまり広範に動き回ると危険だ。恐らく30分は徘徊したかも知れない。でも見付からなかった。
冷静ではあったが、諦めと失望とまたか・・というトラウマが蘇える。俺にはやっぱり読図力が無いんだ。
悔しいが今日は下山しよう。喜登牛山も北稜岳もやめて明日もう一度リベンジしよう。そんな夫婦のナサ
バナ(情けない話)である。
★ 左へ・・・
12:15 笹の二股と命名した1150まで下りてきてふと時計を見た。そして振り返る。
さっきは右へ登って失敗した。ならば次は左がある。時間もまだ早いし試してみる価値は充分あるぞ・・・
と思った。チーヤンを残し少し偵察のつもりで左を登った。
50mほど登って偶然古いテープを発見する。再度、地形図とコンパスでその方向を見極める。先ほどの
右よりも斜度があり高い。こっちだと確信する。
チーヤンを呼び再度登り直すことを提案する。
1200mで見上げるほどの急斜面に出合う。地形図でいう直下の地形だ。
攀じ登ってみると突然古い伐採道に出て、今度は新しいピンクのテープを見つけた。
伐採道はすぐに終点となり頂上部となる笹原に出た。その奥には鬱蒼とした林があり少し高い所が目に
入ったので笹を漕いで100mほど進むと新旧のテープが付いた木を見つけ駆け寄る。
13:00ついに、鬱蒼とした笹原から三角点を見つけ思わず万歳を三唱した。
登り直してようやく見つけた三角点・・・
感激の瞬間・・・「三角点おまえを探していたんだ」
諦めずに探し辿り着いた「東三国山」頂上に感激した・・・
※ 喜登牛山は林道を偵察して翌日に・・・が雨で、北稜岳も中止し帰宅する。
あの頃よりだいぶ薮が深くなっているようですね。私の時はあまり迷った記憶がないのですが・・・。
喜登牛の方は林道を辿るだけだったのですが、今はどうなっているでしょう?
記録は充分過ぎるほど頼りに頼ってました。
ただ当時よりもかなり笹の成長が延びて深い
笹薮状態でしたね。晴れていれば「笹の二股」から頂上部が見えていたなら迷うことは無かったでしょう。でも登り直して登頂出来良かったです。もう二度と行かないと思いますが・・。
喜登牛山林道偵察はHYMLで報告しました。