2019年11月14日(木)の午前に第23回講座「高槻城の立地と環境」をテーマに開催しました。
講師は今城塚古代歴史館 特別館長の森田克行さんです。
高槻城は明治の鉄道建設に伴い破却され、発掘調査などでの本丸の石垣基礎の梯子胴木などから、軟弱地盤に対応した当時の高度な土木技術には驚きです。また、戦国時代の高槻城は織田信長の上洛後、和田惟政や高山右近などが城主をつとめ、その後、元和3(1617)年に徳川幕府によって修築された近世高槻城は、築城技術の名人として知られる藤堂高虎が関わるなど本格的な近世城郭とのことです。最後のまとめでは、徳川幕府の安泰を図ろうとする、家康の戦略が感じ取れました。
午後からは第24回講座「今城塚古墳を学ぶ」をテーマとして、NPO法人高槻市文化財スタッフの方々に今城塚古墳公園および、古代歴史館内の説明をしていただきました。古墳公園では今城塚古墳最大の特徴である、大規模な埴輪祭祀場の再現された復元埴輪や後円墳の中心などを巡りました。
今城塚古代歴史館内では、高槻市内の古墳群からの出土品や埴輪の本物などを目の前に見ることができました。藤原鎌足の発掘調査の展示など丁寧に説明していただき、深く学ぶことが出来ました。
次回の講座は、11月30日(土)午前に公開講座の「市民、地域主導による再生可能エネルギー普及」です。午後は「地球温暖化対策の動向とCO2社会に向けた取り組み」をクロスパル高槻(総合市民交流センター)で開催されます。