タンタンたぬきの

　･･･バグラチオン作戦｡
　平成たぬき合戦ぽんぽこってジブリ映画を知ってる人も多いと思う｡まぁ出銭映画でアテレコ経験を持ってた五代目小さん師匠や関西落語のご意見番の三代目米朝師匠､今は九代目正蔵を名乗るこぶ平等､有名落語家ばっかり多くて畏れ多いアニメ映画だった｡
　それはさておき､最近たぬきが東京のど真ん中で見かけるようになったと聞く｡夜行性なので丑三つ時にそろーっとやって来てるみたいで､上野公園､東陽町､遂には運河を渡って新木場で目撃されたこともあるらしい｡
　映画では多摩の山奥が舞台になってるが､実際はそればかりでもないように思う｡狭山や秩父といったあの辺にだって山林はあるし､そこらへんから橋梁､緑地帯､あるいは側溝づたいにやってくることだってあり得る｡何せ俺も近所の東上線の踏切でその影をみたことがあったくらいだ｡
　それに近頃は室内飼いが増えて野良犬･野良猫が居ない街も多いから､外敵にも怯えることなく堂々と入城出来るようになった訳で､この辺も大きいと思う｡おまけに夜に動くからカラスの襲撃にも遇わないし､よっぽど治安が悪くなきゃヒトだっていない｡楽勝楽勝じゃないか｡
　そのうち東京全土がたぬきに占領される日も近いのではないか｡あぁ､あの愛くるしい姿がゾロゾロと･･･何か､ソ連赤軍のＴ-34/85戦車みたいにみえてきた｡こえぇよー