昔はコレで苦労した…

紙焼き回収､と｡

鉄歴25年もやってると
昔はあーだったこーだったと語ることも多くなります｡
ネタにまつわる思い出
交通機関･自分のクルマにまつわる思い出
現場で出会った人々の思い出…
カメラやフィルムについての思い出もそうですね｡
まぁ､ハナっからデジでやって来た人には
これは解ってもらえないんじゃないか？
っていう話も多くなりますが
今回は､カメラの電池の話を｡

昔は､カメラの電池に関しては
どうしても気を配る必要があって
特に冬場はカメラの扱い方ひとつで
撮れるか撮れないかがハッキリと分かれました｡
一回､ペンタ党の時代にsuperＡなんてカメラ使ってた頃
雪の降る日に､485系の｢つばさ｣を撮りに行ったら
折角ボディを暖めておいたのに
外に出した途端､すぐ冷えてしまって
肝心な時にシャッターが切れなかったって失敗が
実際にあったんですよ｡
酸化銀電池(水銀電池と間違えないように｡)
２枚で動くとかそんな機種でしたか｡
酸化銀は確かに､当時としては
比較的持ちはよかった方でしたけど
やはり寒さには弱かったですからね｡
尤も､あの時代のボタン電池は
みんなあんなもんでしたから
アルカリ電池のLR44なんか使ってたら
雪の中での撮影で使ったら即死してましたが｡
(実際24枚撮りフイルム１本撮れるか撮れないか位までポテンシャルが落ちました｡)

なので､みんなあの頃は｢一発必中｣で
直前までカメラを懐で暖めておいて
いざという瞬間に｢エイヤ！｣と切れるようにしてました｡
んで､また懐に入れて再度暖めていたと｡
ただ､時によってはレンズも一緒だったりしましたから
その都度ピントを合わせる必要がありました｡
台座付きのレンズが羨ましかった…
ボディを懐に入れて暖めるだけでいいんだもの｡
尤も､ピント一回合わせておけば､ってのはありましたが
逆に合ってないまま撮ってたら悲劇でしたからね｡
どっちがよかったのかは､まあアレですが｡

就職してからはそっちのフトコロが暖かくなりまして
いわゆるプロが使うボディ
ハイエンド機を買ったりして
撮影に持っていくようになります｡
その頃にペンタ党から足を洗い
観音党員､ＥＯＳの方ですが､そっちに鞍替えしまして
ＥＯＳ５､ついで同じく-１nHSとかってのを買います｡
前者はすぐに友人に３万円で代引きで売り払い
後者はいまだにその４台目のヤツが現役ですが
これで電池事情がガラッと変わりました｡
従来は銀電池使ってたのが､今度はリチウム電池ですよ｡
リチウム電池は大容量の上､寒さに強かったんで
冬場の撮影には重宝しました｡…今でも｡
いちいちバッグに仕舞わなくても､懐に入れなくても
三脚にカメラ付けっぱなしで待機して
カチッとスイッチ入れたらすぐ撮影出来る
これが出来たのが有り難かったです｡
時には｢もう来やがった｣って､すぐレンズ付けて
んで撮影ってことも出来るようになりましたから
もの凄い進歩でした｡
ただ､-１nHSは防滴能力が弱くて
雨が降ってる現場や
溶けるとすぐ濡れるボタ雪のトコでは
濡れないように気を配る必要がありました｡
その辺りは-１vHSも一緒かな？
こないだも上の写真撮ったときは
直前までボタ雪の吹雪の直撃食らってたんで
やっと取り出したのは通過の５分前だったからな…

昨今ではアルカリ単３も進歩しまして
かなり大容量のが出てたりして
それがコンビニとかで普通に売られてるから
あまり電池電池と走り回る必要もなくなりました｡
それでも肝心な時に電源切れ起こして
貴重な瞬間に間に合わなくて涙を飲む
そういう経験は今だにあります｡
いくらリチウムだイヴォルタだって言っても
切れるときには切れますから｡
あの時電源チェックしてたら
大王様と某原色機の重連の某列車は…
いや､もう後悔はしない｡しないぞ､うん ｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡
便利になっても来るものは来ます｡
電源チェックは忘れずに｡