友人から「困っているひと」(大野更紗・ポプラ社)という本を「読んでみて」と贈られてきました。
大学在学中にビルマ難民と出会い民主化運動や人権問題に関心を持ってNGO活動に没頭、大学院に進学するも自己免疫疾患系の難病を発病して9ヶ月間の入院治療を体験します。そこでの数々の困難をうら若き女の子らしくジョークをまじえながらユニークに描いています。その難病の体験はジュークなど言ってられない生死をさまよう大変なものですが、主治医との関係や医療従事者や患者さんをはじめ社会に様々な人々の描写や難病や障害者の社会福祉制度に関わること、またその制度の現実的な矛盾点なども書かれています。
なによりも私が興味をひかれたのは、自身の立場ではなりえない難民問題に関わる労力と自身が難病に罹り当事者の立場でその苦しみや生きていくための肉体的、精神的、社会的な労力の違いに気付き描いていることです。しょせん難病など重い病気を患った苦しみは、その人しか苦しみは分からないと思います。この大野さんの苦しみは大野さんでしか分からないでしょう。しかし、大野さん自身が体験して描いた人々の関わりや社会の制度は私達の身近にある社会の出来事です。私はこの本を読んであらためて、私達の住んでいる社会の生き方や問題点を考えさせられました。この本に出会えた事を感謝します。
大学在学中にビルマ難民と出会い民主化運動や人権問題に関心を持ってNGO活動に没頭、大学院に進学するも自己免疫疾患系の難病を発病して9ヶ月間の入院治療を体験します。そこでの数々の困難をうら若き女の子らしくジョークをまじえながらユニークに描いています。その難病の体験はジュークなど言ってられない生死をさまよう大変なものですが、主治医との関係や医療従事者や患者さんをはじめ社会に様々な人々の描写や難病や障害者の社会福祉制度に関わること、またその制度の現実的な矛盾点なども書かれています。
なによりも私が興味をひかれたのは、自身の立場ではなりえない難民問題に関わる労力と自身が難病に罹り当事者の立場でその苦しみや生きていくための肉体的、精神的、社会的な労力の違いに気付き描いていることです。しょせん難病など重い病気を患った苦しみは、その人しか苦しみは分からないと思います。この大野さんの苦しみは大野さんでしか分からないでしょう。しかし、大野さん自身が体験して描いた人々の関わりや社会の制度は私達の身近にある社会の出来事です。私はこの本を読んであらためて、私達の住んでいる社会の生き方や問題点を考えさせられました。この本に出会えた事を感謝します。