居酒屋大手のワタミが主力の「和民」で10年ぶりの値下げを実施する。
ビールやハイボールなどの飲み物を1割から3割程度安くするほか税別300円未満の料理を構成比で2割から4割に倍増し全体の約7割を400円未満とするメニュー構成になるようだ。
ワタミは昨年春の消費増税時に客層拡大を狙って高価格メニューを増やしたがかえって主要顧客である若者の離反を招いてしまった。
ワタミのオーナーはたしか自民党所属の現職国会議員であるハズだがデフレからの脱却を掲げる政権与党の中で今回の決断は苦汁に満ちたものだっただろう。
首相はアベノミクスの成果を問われた時よく「道半ば」を口にされるのだがたしかに現時点では全国津々浦々、低所得層にまで行き渡ったとは言い難い。
好景気は金融政策だけでは実現できないことも明白になった。
現政権もいよいよ正念場だ。
憲法改正論議はさておき今は経済政策を優先させるべきだろう。