グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

本番とリハーサルの違いに思う

2015年03月07日 | 日記

新聞を読んでいたら興味深いエッセイがあった。

さるサイエンスライターが著した「お茶の間の力」と題するもので要旨は以下のとおりである。

テレビのクイズ番組を見ていて視聴者である自分がすでに答えが分かってしまう時に画面の向こうにいる回答者がまだ迷っている場合がある。

「私だったら答えることができたのに・・・・。」

ところがひとたび自分がクイズ番組に出演し回答者の立場になると頭が真っ白になってしまって普段答えられる問題も答えられなくなってしまう。

お茶の間での優越感は幻想だったというものだ。

なるほど、なるほど。

クイズ番組に出演したことこそないが筆者にも似たような経験がある。

毎週ネイティブスピーカーを囲んで英会話の勉強会に参加しているのだがこの席でネイティブスピーカーがクラスメイトに質問している内容は比較的理解できることが多いのに筆者に質問してくる場合には何を言っているのか分からない場合が多い。

一体この違いは何なのだろう。

医者の前では測定値が跳ね上がる「白衣高血圧」なる言葉もある。

とかく人間はリハーサルには強くとも本番には弱いものらしい。

 

 

 


東証の「社外取締役2人以上ルール」に思う(その2)

2015年03月07日 | 日記

2月23日のこのブログで東証の「社外取締役2人以上ルール」の限界について言及したところだがその典型が最近世間を賑わせている大手家具販売チェーンだ。

同社は社外取締役2名を抱える東証から見れば立派な模範生なのだがコーポレートガバナンスは残念ながら「どこにあるのか」という感じである。

社外取締役2名は弁護士と大学教授なのだから資質に不足はないし、こんな時にこそまさに出番なのだが結果的に「お飾り」でしかなかったようである。

会長、社長に身を挺してモノを言える社外取締役は一体どれくらいいるのだろう。

社外取締役の声に謙虚に耳を傾けられる器の大きい会長、社長はどれくらいいるのだろう。

東証の「社外取締役2人以上ルール」が機能しないと決めつけるつもりはないが任命すればいいというものでもないようだ。

折角の機会なのだから「仏を作って魂入れず」ということにならないことを祈りたい。