後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔577〕絵仏師・明兆の五百羅漢図と巨大仏殿の仏像群が嬉しい、東京国立博物館の東福寺展に行ってきました。

2023年03月31日 | 美術鑑賞
 2023年3月30日(木)、久しぶりの上野詣でした。東京国立博物館の東福寺展に行ってきました。例年ですと、上野の美術館・博物館には年2,3回は足を運びます。しかしコロナ禍で、すっかり足が遠のいてしまっていました。
 まずは上野駅の変貌にびっくりしました。かつてなら駅を出るとすぐに横断歩道を渡って国立西洋美術館に向かうのですが、改札がそもそも位置が変更されて、信号を渡ることがなくなりました。つまり駅前の道路がなくなり、脇に車のロータリーが整備され、とても小綺麗でスマートになりました。
 逆に、国立西洋美術館の庭は設立当初に戻されてすっきりしたのですが、木立が消えてさびしい感じがしました。向かいの文化会館は植物スケッチパネルが多数設置され、歩きやすくなったようです。

 京都の東福寺は2回訪れたことがあります。確か最初は春先、2回目は紅葉の時期でした。
 私は仏像を見るのが好きで、全国約500ヶ寺を巡りましたが、東福寺では仏像を拝観した記憶がありません。今はわかりませんが、仏像を公開していなかったように思います。気になる仏像もそれほどありませんでした。
 しかし、通天橋からの紅葉はとりわけ有名で、シーズンには列を作って入場を待ちました。





 さて、今回の東福寺展、ひょんなことから招待券と割引券を入手しました。ならば行かない手はありません。普段見られない仏像も来ているようでした。
 連れ合いは入場に列を作っているかも知れないといっていましたが、やはりそんなことはなくスムーズに入館できました。ほとんどの人はマスク着用でした。
 まあまあ人も出ていましたが、それはBS日テレの「ぶらぶら美術館・博物館」で東福寺展を放送したからでしょうか。私にとってはこの放送は鑑賞の良い「予習」になりました。山田五郎さんの美術的博識にはいつも驚嘆しています。

 どうやら東福寺展で必見なのは、絵仏師・明兆の五百羅漢図と巨大仏殿の仏像群です。
 部分的に写真撮影が許されていました。通天橋を模した紅葉風景とか仏像の一部です。ヨーロッパの美術館・博物館ではノーフラッシュでの撮影がほぼ可能ですが、ようやく日本でも一部撮影ができるようになってきたのは嬉しいことです。
 では撮影した一部をご覧いただきましょう。