数日前に鈴木清隆さんから『ごぜ奇譚』(『模索』編集室、195頁)という本が送られてきました。ジョアン・ミロを思わせるような色合いと造形が素敵で、ハイセンスな美しい表紙です。
挟み込まれた手紙は以下のように書き出されていました。
「作品集を寄贈させていただきます。拙い作品と思いますが、長いあいだ気になってきたテーマをわたしなりに表現することができたように思います。同人誌や応募の機会にご批評いただけたことが励みとなり、なんとかまとめることができたものです。」 (略)
メールでお礼を送ると、早速こんなことも書いてくださいました。
●福田三津夫さま
ご連絡ありがとうございます。
拙い作品ですがブログで紹介くださるということ御礼申します。
寄贈いただいている『実践的演劇教育論』『結・祈りの彫刻』の二冊をおりにふれ開いています。
お二人それぞれ世界を切り拓いている。そのことに嬉しさと刺激をいただいています。
鈴木清隆
鈴木さんは東京学芸大学の少しだけ先輩になります。
たしか雑誌『ひと』の編集委員もされていたのではないでしょうか。ことば遊びの授業に先鞭を付けた方で、『ことば遊び、五十の授業』(太郎次郎社)は多くの人に読まれました。小学校の校長時代に、研究会の講師としてお呼びしたこともありました。
多才な方で、このブログでも『橋本義夫論』を紹介させてもらいました。
詩や童謡も作られ、『詩&童謡 夜中のかぜがあそんでる』という本も出版されています。
さて 『ごぜ奇譚』ですが、今回は物語です。物語創作は学生時代から手がけられていたといいます。掲載されている6つの話は表紙にちりばめられています。これからじっくり拝読することにしましょう。
同封されていた「『「画家たちの仕事とギャラリー』2 出版記念展」の案内も紹介しておきます。