後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔603〕西崎さんの憲法審査会ウオッチングメール「憲法審査会関係 長谷部恭男氏による記事東京新聞7月5日」です。

2023年07月16日 | メール・便り・ミニコミ
 お馴染みの西崎典子さんの憲法審査会ウオッチングメールが届きました。新聞記事が良く読めないと思いますがご容赦ください。

◆審査会ウオッチング宛先の方々にBCCでお届けします《拡散大歓迎》

真夏を超える暑さですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて、211国会の審査会は衆院の6.15で終わりましたが、改憲派は
せっせと記者会見などで「ここまで成し遂げた」とPRに努めメディアはそれを反復
公報しました。

その後7月5日には、審査会で参考人陳述をした長谷部恭男早大教授の主張が、今度は東京新聞に
載りました。憲法学者の考えが一般に公開されるのは貴重なことと思い、これを添付致します。



タイトルは「54条の本旨忘却 政権居座りの危険
 緊急事態条項対応。本末転倒の改憲提案」

 審査会のときと全く同じ趣旨で、少しだけ短くなっています。
〈議員の任期延長〉壊憲は、はっきりと退けています。

6月の衆院ー審査会で改憲派は同教授の説明が理解できず、又は理解しようとせず、
権威ある学者に反発し、失職した議員の居残りである〈任期延長〉に拘泥し続けました。

その後、当然衆院審査会での改憲派の発言を知ったうえで、長谷部教授が改めて自説を公表したわけです。
前のとほぼ同じ文ですが、改めて是非お読みください。

【経緯】
最近は緊急事態条項のからみで〈参議院の緊急集会〉と〈議員の任期延長改憲〉の扱い
が大きなテーマに浮上してきました。
緊急事態の際、日本の多くの地域で長期期間
選挙ができなくなったらどうするか、と壊憲派が問題視をしたからです。

参議院の緊急集会については参考人を呼び、話を聞きました。

5.18衆院の参考人…2名、長谷部恭男早大教授、大石眞京大名誉教授
5.31参院の参考人…3名、長谷部恭男早大教授、土井真一京大教授、松浦一夫防衛大教授

このうち長谷部教授は、2回とも〈参議院の緊急集会〉を推し、〈議員の任期延長改憲〉を退けました。
土井教授は、長谷部教授とほぼ同様の発言をし、細部は少し追加をしました。

この結果、参議院は5.31当日の長谷部・土井両参考人の説明を理解し、ほとんどの委員が〈参議院の緊急集会〉を受け入れました。
しかし、衆院は6月1,8,15日の3回とも、〈議員の任期延長改憲〉に固執しました。

秋の臨時国会になると、衆議院の改憲派は、緊急事態条項については
〈議員の任期延長改憲〉を突破口にして、本格的に緊急政令、
緊急財産処分に進もうとするはずです。

質より量で間違った見解で押し切ろうとする衆院審査会にまかせず、参院の〈参議院の緊急集会〉と委員の皆さんを
後押しすることが大切です。

ひとりひとりの意思表明が大きな力になります。憲法改正(か否か)は市民社会と国の生命線です。
暑いですが、考えていきましょう。

以上西崎でした。