後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔380〕「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり ⑥小学校学習田の代かきのための水入れ(矢部顕さん)

2021年07月18日 | メール・便り・ミニコミ
●福田三津夫様

「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり
⑥小学校学習田の代かきのための水入れ
   ――足踏み水車ってご存知ですか?

田植えをするためには、田んぼに水を入れて代かきをします。
どのようにして田んぼに水を入れるのか?

傾斜地などでは水路から自然に水が田んぼに入るようなところ
とか、ため池の水を引いてきて入れるとか、このあたりでは
エンジンポンプや電動ポンプで水路から田んぼに水を入れます。

ポンプが無い時代はどうしていたか。
江戸時代中期から昭和20年代までは、人力足踏み水車で水を
田んぼに入れていました。

学校田の側の水路に、この人力足踏み水車を設置して、子ども
たちが水車に載って体重をかけて水車を回すのです。そうすると
水が田んぼに入るのです。

ふつう水車というと川の流れの水の力で回るのですが、これは
逆で、人が体重をかけて回して水を汲み揚げるのです。

子どもたちの父母も祖父母も見たことが無いものです。民俗資料館
などで見ても、たぶん何をする道具なのかわからないでしょう。

近所の農家の倉庫の奥に眠っていたものを頂戴して、修理して使用
出来るようにしました。
いただいたものは大正時代の日付が書かれていました。

子どもたちは、最初はおっかなびっくりでモタモタしていましたが
あっという間に上手にできるようになりました。
水路に落ちる子はいませんでした。
「落ちた子は、そのままプールに入るぞぉ~」と言ったのですが・・

矢部 顕




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