後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔471〕「公立共済共の会だより」に、梶本暁代さんの脚本「同窓会ごっこ」にまつわる投稿が掲載されていてびっくりしました。

2022年05月09日 | 学校教育
 東京都の公立小学校教員を55歳で早期退職してから十数年の月日が経ちました。その時点で公立学校共済組合の組合員であったということで、現在も「公立共済共の会だより」(年3回発行)が送られてきます。
 先だって届いた最新号(2022年5月号、160号)の「いきいき人生」という投稿欄に、私と同年齢の武藤育夫さん(東京都江東区)という方の「若かりし頃」という文章が載っていました。



 本棚を片付けていたら、卒業した子どもたちの学芸会と卒業式の八ミリビデオカセットが出てきたというのです。写真屋でDVDに変換して、それを見たそうです。学芸会の劇は「同窓会ごっこ」です。その思い出と現在の心境を語るものでした。

 「同窓会ごっこ」の文字を見つけて懐かしくなりました。作者は梶本暁代さん。このブログでは劇団・X探偵団の公演について書いたことがあります。梶本さんと劇団を主宰してきた渡辺茂さんの追悼公演についてでした。
 演劇教育の実践を深めていた私が、最も愛していたのが梶本作品でした。拙著『実践的演劇教育論-ことばと心の受け渡し』(晩成書房、2013年)に「私の演劇教育実践史」を書いていますが、ご本人以外で梶本作品を学芸会や学習発表会、演劇クラブなどで最も多く上演させていただいたのが私ということになりそうです。小学校の梶本作品と中学校の渡辺茂作品は学校脚本の歴史に残る珠玉の作品群です。



 この「同窓会ごっこ」は『小学校脚本集 5』(晩成書房、1985年)に掲載されています。私も編集委員の末席に座らせていただきました。この作品は演劇クラブで演じたものでした。



 今願うのは、演劇を初めとする表現教育がますます日本の地に根ざすことです。

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