集団リンチ (結局は一部のエリート社員に理不尽が襲う)
明石市長がやってくれた。
マスコミによる集団リンチが始まった。「火を付けて来い!」「自分で賠償しろ!」と、言葉がどんどん切り取られ独り歩きする。ハラスメントだ、暴言だと大騒ぎになる。冷静に考えて欲しい。そもそもこの様な録音が何故出回るのか?当事者からではなく横にいた人間が録音していたらしい。会社や役所などで録音可能な状態でスタンバイしている部下が常にいるのだ。さらにこの録音がはるか2年前である事。今年は統一地方選挙である事を考えると匂いがぷんぷんする。
一方、叱られている市の職員の怠慢はどうなのか。企業でも勤務懈怠の社員に強く指導するのは当たり前ではないか。まして市民税を使う公務員の職務怠慢は市民にとって許しがたい事なのではないか。選挙で選ばれた市長が激高するのはむしろ称賛されるべきではないか。「火を付けて来い!」は、アメリカンフットボール監督が、「やっちまえ!」「殺す気で行け!」などの類であって、それが為に職員が放火するはずはないのである。
このようにマスコミの「切り取りの暴力」で炎上させると、世の管理職は部下を指導できなくなるのだ。長年にわたり太古の昔から暴言でも暴力でも優れた生存能力を持つ祖先がその遺伝子を繋いできた。わずか数十年前まで「叱る」という感情が必要だった時代を経て今日「ハラスメント」という新語で大きく世の中が変わっても対応できない熱い?上司が存在するのだ。
通常の指導とハラスメントの境目が日々変化する今日、世の管理職たちは「叱る」のをやめて自ら仕事を抱え込み、働き方改革の名のもとに早々に帰宅する部下を見送り深夜までサービス残業をしているのである。
理不尽は一部のエリート社員に来るのだ。