次は、
3.施設の中で急速に体調悪化
の中から抜粋。
このアンダーラインの部分が、一番「はぁ?」って感じた部分です。
「彼女は収監されて間もなく病気になり、まともな治療も受けられずに亡くなった様だ。」
前回の記事で書きましたが、私は最初そう思っていました。
でも、ここに書かれているのは、病気になる前の5ヶ月の間、彼女は健康だった、という事ですよね。
彼女は「日本で支援者が見つかった事」も日本に留まる理由の一つとして挙げています。
支援者が見つかったタイミングが記載されていないので、文脈からすると収監されて間もなく見つかったと受け取れるのですが、そうなると支援者は5ヶ月間何をしていたのでしょうか?
・彼女が仮放免される為の手続きを取るのに、こんなに時間がかかるものなのか?
・支援する際に、彼女に「仮放免してもらうには、手続きにこんなに時間がかかるのですよ」って説明をして、彼女はそれを了承したのか?
そんな疑問が沸いてきます。
収監生活って、隔離生活を強いられるわけですよね。
今コロナで自粛生活が1年以上続いていますが、今までの生活に対して、(人それぞれ違うと思いますが平均的に考えると)自由度としては半分くらいでしょうか?
収監生活って自由に外部に出られないわけですから、自由度としては1/10以下では?
たとえ、三食昼寝付きとしても、5ヶ月間外部に自由に出ることができない生活・・・。
息が詰まると思いますが、彼女はそれを承知で留まる事にしたのでしょうか?
世論では、
満足な治療も受けられず病死した 入管は何をやったんだ!
と言う風潮。
まあそうですよね、私も最初そう思っていたから。
メディアが 収監中の5ヶ月は間は健康だった 事については殆どスルーして、病気になった後の対応 だけに「こんなことが有って良いのか?」みたいに報道しているから、これは世論がそうなって当然。
でも、
5ヶ月の間に自由の身になっていれば、病気になっていなかった
とも言えますよ。
記事にはこの後 長期化する収容 についても書かれているのですが、あくまで一般的事例に留まっていて、ウィシュマさんのケースについての掘り下げが何も書かれていません。
報道しない自由 なのでしょうか?
次に行きたいと思います。