最低賃金を1.500円に! なんて共産社民党が公約していたけど、過去ログで「一気に1500円に上げると、その分が消費者に返ってくる」っていう内容を解説しました。
では、どうすれば最低賃金が、消費者に返らずに上げられるか、なんだけどね。
収支関係のグラフには、必ず損益分岐点 なる物が有るんですよ。 → 詳しくはこちら
ちょっと脚色してありますが。
この「売上」って言うのを「商品の値段」と考えれば、わかり易いと思う。
その下の「原価」って有る部分が、物を作るうえで必要な価格 に当たる。
原材料費と作業にかかる手間賃、と考えれば良いかな。
最低賃金って、人件費で手間費に当たるから、この部分で言うと「固定費」
固定費が1500円に上がれば、こんな感じで左に示したように固定費の部分が上がるから、そこに変動費がそのまま上乗せされて、「原価」のラインも上がる。
すると、売り上げのラインは同じだから、売り上げのラインと原価のラインがクロスする、損益分岐点も右に移動する。
つまり、売り上げを増やさないと利益が出なくなるわけですよ。
これ、売り上げが大きい企業なら、利益も大きいから当然内部留保も大きい。
だから、「最低賃金を1500円を実現するには、企業の内部留保を使います!」は、あながち間違いでは無いわけ。
従業員に還元すべき利益を還元していない! って言う主張は、正しいと思う。
問題は、中小以下の個人事業者までを含めて、売り上げを大きくしないと、全体の最低賃金アップなんて、望めないわけ。
それをしなければ、過去2回取り上げたように、我々消費者に跳ね返ってくるわけ。
そこまで共産社民党は考えちゃあいないよね(><)
で、売り上げを伸ばすのはどうすれば良いかと言うと、単純に考えれば沢山売れればいいわけ。
バスや鉄道で考えればわかると思うけど、売り上げ=乗客数 なわけね。
共産社民党が、中小以下も売り上げが伸びる、実現可能な具体的な方策ができている と言う状況で、「最低賃金1500円を、企業の内部留保を使って実現します!」って言っているのなら、それは「良い事言うねぇw」って言えるんだけどね。
理想論だけ掲げたって、中身を理解していないから、消費者にツケを回す可能性の高い政策になるわけですね(><)
今仮に「一気に1500円」を実施するなら、莫大な内部留保を溜め込んでいる企業のみやらせないと、消費者に負担を強いる結果は目に見えています。
逆に、莫大な内部留保を溜め込んでいる企業のみ実施 となると、彼らが大嫌いな「格差を生む」事になるわけ。
だから、「耳障りの良い政策」でしかないよね って言う解説でした。
ついでに言うと、アベノミクスもこの損益分岐点を理解していない政策だから、未だに賃上げが進まなくて当然、そう私は思っています。