エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

八ヶ岳の初秋

2009年10月10日 | 日記
昨夜遅く茅屋に到着した。
ここは八ヶ岳の麓(ふもと)に位置するのである。

紅葉は未だ始まらず、ただツタやウルシ、ケヤキや白樺が一部の葉を紅葉させているに留まっているのである。



ウルシである。
老夫婦が通りかかって会話をしている。
「この赤い葉は何かしらねぇ~?」間延びしつつ聞く妻。
「ツタだろう」と変に自信を持って応える夫。

この赤い葉は「ウルシ」である。
誤解と間違った知識でも、そう思っていればいいのか?とも思うけれど・・・。
この夫に恥をかかさずに正解を教える方法は無いものかと思う。



白樺にススキである。



落ち葉が綺麗に大地をデザインする。
松葉を敷き詰め、その上に松ぽっくりを落とし、紅葉した葉をちりばめる。
色彩感覚に脱帽である。

ぼくが最近こだわって飲んでいる温泉水を汲みに来たのである。
竹の口から、一筋の温泉水が導かれている。
飲める温泉水である。



効能は金田一春彦先生が書いておられる。
国語学者であられるはずだったのに・・・と訝(いぶか)しく思ったら、大泉村の名誉村民だそうな。



国語も極めると、こうした裏技も出来るのである。

この温泉には足湯もあって、温泉水を汲みがてら漬かることが出来る。
なかなかのサービスである。

もちろん温泉水は無料である。



この温泉は「パノラマの湯」である。
晴れた日には、露天風呂から富士山が見えるのである。

乙な按配である。




あいにく、晴れと曇りの勢力争いの真っ最中であり富士山が見えなかった。
残念としか言いようも無いのである。





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祇園を行く~花見小路

2009年10月10日 | 旅行
祇園を散策する時、大概の旅行者はこの花見小路を歩く。
もったいない!のである。

是非、新橋通りと白川沿いを散策してほしいものである。
雲水と出合える機会と、舞妓はんと出合える確率は新橋通りのほうが高いと思うのである。



しかしながら、この花見小路は建仁寺に至る小路であって予定が立ちやすいのである。
一気に祇園らしさを味わうなら、ここ花見小路である。



和服の良く似合う街である。



脇道にも気配が立ち込めている。
板塀に「祇園をどり」のポスターが貼ってあった。



祇園をどりが終わると、京都は冬の準備の入るのである。
京都は盆地だから、冬は厳しい寒さに凍えることになる。
雪は少ないのである。

それだけに、雪の京都の風情は代え難いものがあるのである。



赤い懐かしいポストが立っていた。
まだ使われているのである。




祇園の町並みは、なぜかホッとするのである。





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