立夏である。
昨日までと変わって、少し肌寒いけれど夏が立ったのである。
思いついて、今朝がた近所の竹林に出かけた。
筍が皮を剥ぐ音が聞こえていたのは、つい先日なのだ。
竹は、瞬く間に伸びる。
いま、春筍から「若竹」の候となった。
清々しいのが、竹の真骨頂である。
まだ、皮を剥ぐ音が聞こえる。
竹林に出かけて、耳を欹(そばだ)てて居ると、竹の皮を剥ぐ音が心音に響いてくるのである。
静かに・・・静謐の時間が流れてゆく。
「五雨の日や若竹伸びる音を聞く」
五雨である。
十風五雨(じっぷうごう)と読む。
穏やかな天候のことであって、十日に一度風がふき、五日に一度雨が降る。
安定した気候。
農業を専らにした、旧暦の表現である。
今日の曇天を補って、若竹が聳え立つ。
それが、立夏なのだ。
荒 野人
昨日までと変わって、少し肌寒いけれど夏が立ったのである。
思いついて、今朝がた近所の竹林に出かけた。
筍が皮を剥ぐ音が聞こえていたのは、つい先日なのだ。
竹は、瞬く間に伸びる。
いま、春筍から「若竹」の候となった。
清々しいのが、竹の真骨頂である。
まだ、皮を剥ぐ音が聞こえる。
竹林に出かけて、耳を欹(そばだ)てて居ると、竹の皮を剥ぐ音が心音に響いてくるのである。
静かに・・・静謐の時間が流れてゆく。
「五雨の日や若竹伸びる音を聞く」
五雨である。
十風五雨(じっぷうごう)と読む。
穏やかな天候のことであって、十日に一度風がふき、五日に一度雨が降る。
安定した気候。
農業を専らにした、旧暦の表現である。
今日の曇天を補って、若竹が聳え立つ。
それが、立夏なのだ。
荒 野人