とりあえず、落葉一葉の連作を纏める事としたい。
初冬となって、東京で落葉はもう終わりつつからである。

「深い赤ふかい黄色のもみじ狩り」
「梅の木の黄葉となりて散りにゆく」
「オリーブの一葉咥える鳩の口」
「はぜもみじ内に光の棲家かな」
「花水木紅葉となれる雨の後」
「ゆりの木の花より黄葉多く散り」
「柿紅葉ぼってり落ちる床しさよ」
「一握の欅落葉のしだかれり」
「錦木の一葉赤き隠れんぼ」
「ヴィオロンの調べの銀杏ひと片来」
「赤だとか黄もある桜紅葉かな」

落葉は「褥(しとね)」となって冬を迎えるのである。

建造物を包み・・・。

野良猫を暖かく迎えるのだ。

落葉は、誠に結構である。
褥となってくれる。
しとね・・・暖かい春をも予感させる。
褥は、鴛鴦と対になって夏を表すけれど・・・ぼくは暖かい春の陽だまりを思い起こすのである。
この連句、しめて11句となった。
即自的に詠んだものが殆ど、となっている。
推敲しなければなるまい。
今日、アップするにあたって少しだけ手を入れた・・・と断っておこう。
荒 野人
初冬となって、東京で落葉はもう終わりつつからである。

「深い赤ふかい黄色のもみじ狩り」
「梅の木の黄葉となりて散りにゆく」
「オリーブの一葉咥える鳩の口」
「はぜもみじ内に光の棲家かな」
「花水木紅葉となれる雨の後」
「ゆりの木の花より黄葉多く散り」
「柿紅葉ぼってり落ちる床しさよ」
「一握の欅落葉のしだかれり」
「錦木の一葉赤き隠れんぼ」
「ヴィオロンの調べの銀杏ひと片来」
「赤だとか黄もある桜紅葉かな」

落葉は「褥(しとね)」となって冬を迎えるのである。

建造物を包み・・・。

野良猫を暖かく迎えるのだ。

落葉は、誠に結構である。
褥となってくれる。
しとね・・・暖かい春をも予感させる。
褥は、鴛鴦と対になって夏を表すけれど・・・ぼくは暖かい春の陽だまりを思い起こすのである。
この連句、しめて11句となった。
即自的に詠んだものが殆ど、となっている。
推敲しなければなるまい。
今日、アップするにあたって少しだけ手を入れた・・・と断っておこう。
荒 野人