エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

お鷹の道

2016年06月05日 | ポエム
東京は国分寺の湧水群を行く、径の辺である。
静かな佇まいに溢れる小径である。



一本の小さな流れを辿るのだ。
この流れには、蛍が棲息する。
陶然、川蜷が棲息する。
「蜷の道」である。

そうした川である。

小川に沿って歩いていると、国分寺跡に辿り着く。
そに既決も素晴らしく詩情を誘う。







「国分寺国分尼寺と梅雨に入る」







ぼくが歩いた日、句帳を片手に歩く多くのグループと出会った。
吟行のグループである。

夫々が楽しそうである。
句友との吟行は確かに楽しい。



ぼくは一人吟行の途次、カフェで少し寛いだのである。
木洩れ陽が優しい午後であった。



桜の実を一つだけ口に含んだ。
あくのある、苦みが広がった。



    荒 野人