エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

捩花・・・ねじばな

2016年06月28日 | ポエム
花序が、捩じれながら上へ上へと咲き上がる。
「捩花」の所以である。



丁度今頃、夏野に出ると出会えるのである。
誠に可憐で、且つ痛ましいほど嫋(たお)やかである。

だがしかし、風に揺れると云う事でもない。
確乎として、捩花なのである。







「捩花の捩じれて素直カノン聴く」






この花が咲き終わると、そろそろ「スモークツリー」が白いモワモワを豊かにさせていく。
この花も、大好きである。

昨日、街中で出会ったスモークツリーである。
このモワモワをパフにして、化粧する女がいても良さそうだ。



パッヘルベル カノン




きっと、美しくも柔らかな肌に違いない。
エフゲニオネーギンが「我タチアナを得たり」と歌う、アリア。
ぼくも、タチアナを得たいものである。



     荒 野人