エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

竹林を歩く

2016年06月23日 | ポエム
東久留米の竹林を歩いたのである。
この竹林は、ぼくの大好きな場所である。

湧水の源が、竹林の奥まった場所にある。
密やかに清水が、沸き出している。



その源には、小さな祠に水神様が祀ってある。
何故かしら、そこだけ空気が変わっている。

いつもアメンボがいる。
清らかな流れの一滴目が感じられる場所である。



この竹林には、見事な筍が生える。
当然の事だけれど「筍をとらないで下さい」の小さな看板が差し込んである。

それでも、筍泥棒がいるらしい。
市の管理も、夜中までは行き渡らない。







「梅雨寒や一眠りして起きてみる」







梅雨晴れの一時、この竹林を歩いたのであった。
大気が冷えていて、梅雨寒であった。

しかし、それはとても嬉しかったのである。
縮緬のやはらかな手触りが・・・感じられるような一時であったからだ。



     荒 野人