エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

寒椿

2015年11月29日 | ポエム
寒椿が、赤く咲き競う。
その赤さは、惑うばかりである。



かてて加えて、銀杏黄葉を背景とする。
そのあでやかだは、言葉を呑むのである。

この季節「喪中」の知らせが多く届く。
新年の挨拶を失礼すると云うものだ。

今年もまた、多くの知り合いに不幸があった。
哀しいことである。







「君の居ぬ刻の速さよ寒椿」







けれども、この句では季語が動いてしまう。
寒椿で無くても良いのである。

寒椿以外の初冬の季語を入れ替えても、俳句になってしまう。



従って、推敲に推敲を重ねつつ下記のように季語を入れ替えることとしたい。
寒椿では無く、憂国忌としたいのである。







「きみの居ぬ刻の速さよ憂国忌」







水たまりは冥界への入口でもある。
この世とあの世との出入口であるのだ。

季節は間もなく、冬木立と称される。
冬将軍の猛威は、既に荒れ狂いつつあるのだ。



     荒 野人



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