エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

八重山吹

2013年04月10日 | ポエム
山吹が満開の呈である。
ぼくは、悪代官の気分が分かるような気がする。
山吹色の小判の山を前にしたら、悪代官ならずとも一人占めしたくなるだろうと思う。

含み笑いして「越後屋!お主も悪だのう!」
と、言い放ってみたいものである。



八重山吹の向こうの紫花菜のボケた感じが良い。
紫花菜を花大根と云うむきもあるけれど、ぼくは前者の名前をよしとしたい。
紫花菜・・・この呼び名のほうが情緒があるではないか。







「山吹の向こうの花の一重咲き」


「八重山吹花びら重く散り去りぬ」







ぼくの悪代官修行は、あっと云う間に終わった。
越後屋はちりめん問屋だが、海船問屋は駿河屋と相場が決まっているのも楽しい。
空想や連想に遊ぶのも愉快で分かりやすい。
こうしたキャラクターが登場すると、ドラマはヒットする。
筋書きが予想出来るし、必ずそうなるからである。
言い替えれば、期待を裏切らないからなのである。



勧善懲悪のはっきりした解決の所以である。



さて、八重山吹も見頃である。



近所の山吹の色合いはどうだろう?
と、散策するのは意外に楽しい遊びである。



荒 野人



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