エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

紫式部

2016年08月28日 | ポエム
実紫、とも云う。
俳句の場合は「実紫」と云った方が使い勝手が良い。

俳句の場合、送り仮名もなるべく省略したい。
発音が同数であったとしても、文字面としては少ない方が美しい。
とりわけ短冊や色紙で表現する場合、なるべく字面も押さえておきたい。

そんな、文学的表現である。



紫式部も、白式部も色づき始めている。
季節がどんどん進んでいく。

台風の変な動きのせいでもあるけれど、天候が不順である。
昨日今日と、寒さが感じられるほどである。
紫式部の色合いは、ますます進むだろう。







「実紫転ぶ思いの鎮まれり」







白式部の、白さの限りに季節を謳歌する様も良い。
紫だけが式部ではないのである。
転は「まろぶ」と読んで下さい。



けれども、やはり紫式部は高貴な印象がある。
秋・・・。
秋思の季節でもある。



       荒 野人


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